良い日・悪い日・普通の日【日本の暦】

凶日

凶日
凶日*きょうじつとは、物事をするのに縁起の悪い日のこと。

様々な吉日と重なっていることが多いので、大事な予定を立てる時は注意が必要だが、気にしすぎるのもあまりよくないのでほどほどに。

 

 

受死日

受死日*じゅしにち、じゅしび / 黒日とは、「暦の上で最も凶とされる日」と言われ、「この日に病を患えば必ず死ぬ」と信じられており、病気お見舞いや服薬、引っ越し、旅行など、葬儀以外は慎むべきとされている。

 

 

十死日

十死日*じゅうしにち / 十死一生日、天殺日とは、「受死日の次に良くない日」と言われ、すべてのことに大凶とされる。

また、葬儀以外の物事で縁起が悪いとされる受死日とは異なり、十死日は葬式を出すと災難があるとも言われている。

 

 

五墓日

五墓日*ごむにちとは、「土を動かすことを慎む日」と言われ、家屋をつくるのには支障ないが、種まきや地固め、墓作りなど土にまつわる全般の行いは避けるべきとされる。

特に、この日に葬儀を行うと、墓を5つ並ぶ*5人が死ぬとも言われている。

 

 

帰忌日

帰忌日*きこにち、きしにち、きこび、きこじつ、きいみびとは、「天棓星の精*てんぼうせいのせい / 帰忌が地上に降りて来て、人家の門の前で、住人が帰宅するのを妨害する日」と言われ、旅行先からの帰宅や里帰りなどは、トラブルが起こりやすいので慎むべきとされる。

 

 

血忌日

血忌日*いみにち、ちいみび、ちこにちとは、「血に関係する行いを避ける日」と言われ、この日は鍼灸、刑罰、狩猟など、血を見るような行為は避けるべきとされる。

 

 

天火日

天火日*てんかにち、てんかびとは、「天に火気が満ちる日」と言われ、この日に棟上げや屋根葺き、かまど造りなどをすると火災が起こりやすいとされる。

 

 

地火日

地火日*ぢかにち、ちかびとは、「大地に火気が盛んで激しく燃える日」と言われ、土を掘ることや植樹などをすると火災が起こりやすいとされる。

 

 

凶会日

凶会日*くえにち、くえびとは、「陰と陽の気の調和が上手くいかない日」と言われ、この日に吉事・慶事を行うことは凶とされている。

 

 

往亡日

往亡日*おうもうにちとは、「往きて亡ぶ日*出かけて行って滅びる」と言われ、遠出、参拝、移転、嫁入りなど目的地へと向かう行動を控えるべきとされる。

 

 

時下食

時下食*ときげじきとは、「天狗星*てんこうせいの精が、下界に降りてきて食事をする時間」と言われ、この時間に人間が食事をすると、天狗星の精に食べ物の栄養をすべて吸い取られてしまうとされる。

他の暦注と異なり、特定の日の特定の時間だけを忌むむもの。

 

 

歳下食

歳下食*さいげじき、さいかじきとは、「天狗星*てんこうせいの精が、食事のために下界に降りてくる日」と言われ、暴飲暴食を避けるべきとされる。

軽い凶日とされ、他の吉日が重なれば忌む必要はありません。ただし、凶日と重なるとより重くなります。

 

 

重日

重日*じゅうにちとは、「陽が重なる巳の日と陰が重なる亥の日」と言われ、吉事をすると良いことが重なり、凶事をすると悪いことが重なるとされる。

ただし、婚礼は再婚に繋がるので良くないとされている。

 

 

復日

復日*ふくにち、ぶくびとは、「この日に行ったことは重なって起る日」と言われ、吉事をすると良いことが重なり、凶事をすると悪いことが重なるとされる。

ただし、婚礼は再婚に繋がるので良くないとされている。

 

 

三箇の悪日

三箇の悪日*さんがのあくにちとは、大禍日、狼藉日、滅門日の3つの凶日の総称のこと。

大禍日

大禍日*たいかにちとは、「万事に大きな禍*大きな災いがあるとされる最悪の凶日」と言われ、この日に物事を始めると後に争いのもとになるとされている。

 

 

狼藉日

狼藉日*ろうしゃくにちとは、「乱雑な行いが増える日」と言われ、何をしても失敗しやすい日とされている。

 

 

滅門日

滅門日*めつもんにちとは、「家門に関する不吉な出来事が起こりやすい日」と言われ、この日に何か事を行うと、その家門が滅亡するほどの災難が起こるとされている。