色の対比
色の対比とは、色の組み合わせによって、まったく同じ色でも周りの色や先に見た色の影響を受けて、単色のときとは異なる色に錯覚して見える現象のこと。
継時対比
継時対比(けいじたいひ)/ Successive Contrast サクセシブ・コントラスト
ある色をジーッと見たあとにほかの色を見ると、はじめに見ていた色(ある色)の影響を受けて本来の色(ほかの色)と違う色に見える現象のこと。見ていた色の反対色が見える現象を「補色残像現象」、見ていた色の残像が見える現象を「心理補色」という。
ゲーテのすすめ【色彩調和論】
様々な学者たちによる論議が繰り返されてきた色彩調和について、はじめて意識した人とも言われている、ゲーテの「色彩論」についてまとめたものです。
同時対比
同時対比(どうじたいひ)/ Simultaneous Contrast サイマルテイニアス・コントラスト
2色以上の色を同時に見たとき、互いの色が影響し合うことで単色のときとは異なった見え方をする現象のこと。対比するそれぞれの色が、色の三属性「色相・明度・彩度」の中でどの属性に関わるかによって分類される。
色相対比
色相対比(しきそうたいひ)とは、色みの異なる複数の色を組み合わせたとき、隣接する色の影響によって色相が変化し本来の色みと差が生じる現象のこと。
赤の補色である青緑に影響されて「黄みがかったオレンジ色」に見える。
青緑の補色である赤に影響されて「赤みがかったオレンジ色」に見える。
色相対比(しきそうたいひ)とは、色みの異なる複数の色を組み合わせたとき、隣接する色の影響によって色相が変化し本来の色みと差が生じる現象のこと。
赤の補色である青緑に影響されて「黄みがかったオレンジ色」に見える。
青緑の補色である赤に影響されて「赤みがかったオレンジ色」に見える。
明度対比
明度対比(めいどたいひ)とは、明るさの異なる複数の色を組み合わせたとき、隣接する色の影響によって明度が変化し本来の明るさと差が生じる現象のこと。
明るい色の背景の中央に置いたグレーは「より暗く」見える。
暗い色の背景の中央に置いたグレーは「より明るく」見える。
明度対比(めいどたいひ)とは、明るさの異なる複数の色を組み合わせたとき、隣接する色の影響によって明度が変化し本来の明るさと差が生じる現象のこと。
明るい色の背景の中央に置いたグレーは「より暗く」見える。
暗い色の背景の中央に置いたグレーは「より明るく」見える。
彩度対比
彩度対比(さいどたいひ)とは、鮮やかさの異なる複数の色を組み合わせたとき、隣接する色の影響によって彩度が変化し本来の鮮やかさと差が生じる現象のこと。
鮮やかな色の背景の中央に置いた水色は「よりくすんで」見える。
くすんだ色の背景の中央に置いたグレーは「より鮮やか」に見える。
彩度対比(さいどたいひ)とは、鮮やかさの異なる複数の色を組み合わせたとき、隣接する色の影響によって彩度が変化し本来の鮮やかさと差が生じる現象のこと。
鮮やかな色の背景の中央に置いた水色は「よりくすんで」見える。
くすんだ色の背景の中央に置いたグレーは「より鮮やか」に見える。
補色対比
補色対比(ほしょくたいひ)は彩度対比の一種で、色相環上で正反対(補色関係)にある色どうしを組み合わせたとき、互いの残像が影響し合うことで本来の色より鮮やかさが強調される現象のこと。
赤の補色である青緑を背景にしたとき、赤とうすいグレーの組み合わせより「鮮やか」に見える。
黄の補色である青紫を背景にしたとき、黄とうすいグレーの組み合わせより「鮮やか」に見える。
補色対比(ほしょくたいひ)は彩度対比の一種で、色相環上で正反対(補色関係)にある色どうしを組み合わせたとき、互いの残像が影響し合うことで本来の色より鮮やかさが強調される現象のこと。
赤の補色である青緑を背景にしたとき、赤とうすいグレーの組み合わせより「鮮やか」に見える。
黄の補色である青紫を背景にしたとき、黄とうすいグレーの組み合わせより「鮮やか」に見える。
ハレーション
明度差のない補色どうしの配色は、境界線がチカチカして見える現象が生じるので、どちらかの色の明度を変えるか、2色の間に無彩色や金属色などのほかの色を挟むことで回避することができる。
セパレーション効果
強すぎる配色や弱すぎる配色を調和させるために、色と色の間にほかの色を挟み配色を効果的にみせる分離効果。
明度差のない補色どうしの配色は、境界線がチカチカして見える現象が生じるので、どちらかの色の明度を変えるか、2色の間に無彩色や金属色などのほかの色を挟むことで回避することができる。
セパレーション効果
強すぎる配色や弱すぎる配色を調和させるために、色と色の間にほかの色を挟み配色を効果的にみせる分離効果。
縁辺対比
縁辺対比(えんぺんたいひ)は、隣接する2色の明度段階が異なるときその境界線が際立って見える現象のこと。
暗い色に接する明るい色は「より明るく」見え、明るい色に接する暗い色は「より暗く」見える。
縁辺対比(えんぺんたいひ)は、隣接する2色の明度段階が異なるときその境界線が際立って見える現象のこと。
暗い色に接する明るい色は「より明るく」見え、明るい色に接する暗い色は「より暗く」見える。
セパレーション効果
境界線に無彩色などのほかの色を挟むことで、セパレーション効果により縁辺対比を回避することができる。
境界線に無彩色などのほかの色を挟むことで、セパレーション効果により縁辺対比を回避することができる。
色の同化
ある色が隣接した色の影響を受けて互いの色に似た色に見える現象のこと。面積が小さく細かい図柄や間隔の狭いストライプなどの配色の時に起こりやすい。
色相同化
色相同化(しきそうどうか)とは、組み合わせる色の色みの違いよって色が変化して見えること。
赤の影響を受けて黄は「赤みを帯びて」見える。
緑の影響を受けて黄は「緑みを帯びて」見える。
色相同化(しきそうどうか)とは、組み合わせる色の色みの違いよって色が変化して見えること。
赤の影響を受けて黄は「赤みを帯びて」見える。
緑の影響を受けて黄は「緑みを帯びて」見える。
明度同化
明度同化(めいどどうか)とは、組み合わせる色の明るさの違いよって色が変化して見えること。
白の影響を受けてグレーは「明るく」見える。
白の影響を受けてグレーは「暗く」見える。
明度同化(めいどどうか)とは、組み合わせる色の明るさの違いよって色が変化して見えること。
白の影響を受けてグレーは「明るく」見える。
白の影響を受けてグレーは「暗く」見える。
彩度同化
彩度同化(さいどどうか)とは、組み合わせる色の鮮やかさの違いよって色が変化して見えること。
赤の影響を受けてピンクは「鮮やか」に見える。
グレーの影響を受けてピンクは「くすんで」見える。
彩度同化(さいどどうか)とは、組み合わせる色の鮮やかさの違いよって色が変化して見えること。
赤の影響を受けてピンクは「鮮やか」に見える。
グレーの影響を受けてピンクは「くすんで」見える。
色の対比・同化・混色
背景色に挿入される色の細かさによって起こる現象が異なる。また、色を見る距離によっても変化し、挿入された色を近くで見ると「対比」、少し離れて見ると「同化」、さらに離れて見ると「混色」の現象が起こる。
対比
色が大きく挿入された場合に対比の現象が起こる。
白の影響を受けたグレーは、明度対比の現象が起こり「暗く」見える。
黒の影響を受けたグレーは、明度対比の現象が起こり「明るく」見える。
色が大きく挿入された場合に対比の現象が起こる。
白の影響を受けたグレーは、明度対比の現象が起こり「暗く」見える。
黒の影響を受けたグレーは、明度対比の現象が起こり「明るく」見える。
同化
色が細かく挿入された場合に同化の現象が起こる。
白の影響を受けたグレーは、明度同化の現象が起こり「明るく」見える。
黒の影響を受けたグレーは、明度同化の現象が起こり「暗く」見える。
色が細かく挿入された場合に同化の現象が起こる。
白の影響を受けたグレーは、明度同化の現象が起こり「明るく」見える。
黒の影響を受けたグレーは、明度同化の現象が起こり「暗く」見える。
混色
色がさらに細かく挿入された混色の現象が起こる。
白の影響を受けたグレーは、明度の混色の現象が起こり「さらに明るく」見える。
黒の影響を受けたグレーは、明度の混色の現象が起こり「さらに暗く」見える。
色がさらに細かく挿入された混色の現象が起こる。
白の影響を受けたグレーは、明度の混色の現象が起こり「さらに明るく」見える。
黒の影響を受けたグレーは、明度の混色の現象が起こり「さらに暗く」見える。
色陰現象
色陰現象
色陰現象(しきいんげんしょう)とは、グレーが有彩色に囲まれると、その有彩色の心理補色に影響を受けて色みを帯びたグレーに見える現象のこと。
赤の影響を受けたグレーは、「青緑みを帯びた」グレーに見える。
青緑の影響を受けたグレーは、「赤みを帯びた」グレーに見える。
黄の影響を受けたグレーは、「青紫みを帯びた」グレーに見える。
青紫の影響を受けたグレーは、「黄みを帯びた」グレーに見える。
色陰現象(しきいんげんしょう)とは、グレーが有彩色に囲まれると、その有彩色の心理補色に影響を受けて色みを帯びたグレーに見える現象のこと。
赤の影響を受けたグレーは、「青緑みを帯びた」グレーに見える。
青緑の影響を受けたグレーは、「赤みを帯びた」グレーに見える。
黄の影響を受けたグレーは、「青紫みを帯びた」グレーに見える。
青紫の影響を受けたグレーは、「黄みを帯びた」グレーに見える。
面積効果
面積効果
面積効果(めんせきこうか)とは、同じ色でも面積の大きさによって色が明るく見えたり、暗く見えたりする現象のこと。一般的に色には、大きな面積で見ると明るく鮮やかに見え小さな面積で見ると暗くくすんで見える性質がある。
部屋の壁などの大きな面積の色を選ぶときに小さな色見本だけで色を選ぶと、実際に仕上がったときに選んだ色みと少し変わって見えてしまうのでトラブルの原因になることもある。色を決めるときには少し大きめのサンプルなど参考になるものがあると良いかも。
明るい色
明るい色は、同じ色でも「小さな面積」で見るときよりも「大きな面積」で見たときの方が「明るく」感じて見える。
暗い色
暗い色は、同じ色でも「小さな面積」で見るときよりも「大きな面積」で見たときの方が「暗く」感じて見える。
面積効果(めんせきこうか)とは、同じ色でも面積の大きさによって色が明るく見えたり、暗く見えたりする現象のこと。一般的に色には、大きな面積で見ると明るく鮮やかに見え小さな面積で見ると暗くくすんで見える性質がある。
部屋の壁などの大きな面積の色を選ぶときに小さな色見本だけで色を選ぶと、実際に仕上がったときに選んだ色みと少し変わって見えてしまうのでトラブルの原因になることもある。色を決めるときには少し大きめのサンプルなど参考になるものがあると良いかも。
明るい色
明るい色は、同じ色でも「小さな面積」で見るときよりも「大きな面積」で見たときの方が「明るく」感じて見える。
暗い色
暗い色は、同じ色でも「小さな面積」で見るときよりも「大きな面積」で見たときの方が「暗く」感じて見える。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またいらしゃいな。