PR

冬といえばこれ!心に思い描く季節の魅力とは

冬を題材にした作品

冬は、静寂や厳しさ、温もりといった対比のある情景から、多くの作品の題材となってきた。文学や絵画を通して、冬ならではの情緒が描かれている。

 

文学

冷たい空気が満ち、景色の輪郭が凛と際立つ冬は、数多くの文学作品に登場する季節。冬の情景は、物語に凛とした緊張感を与え、登場人物の孤独や強さを静かに描いてきた。

 

文学
雪国 / 川端康成
ホワイトアウト / 真保裕一
白い牙 / ジャック・ロンドン
など

 

枕草子

万葉集*まんようしゅうとは、奈良時代末期に成立したとされる、日本に現存する最古の和歌集のこと。

「万葉集」には、実りの季節を迎える秋に、澄んだ空や色づく草木、物思いにふける心を詠んだ歌が数多く残されている。

色づく野山や月の光に心を重ね、喜びや恋、別れの余韻までも映し出した万葉の歌は、千年の時を超えて、いにしえの夏の息吹を今に伝えている。

「枕草子」に描かれた冬は、雪や霜の景色のなかに、厳しさとともに凛とした美を見いだしている。その感性は、静けさの奥にある豊かさを今も伝えている。

 

原文
冬はつとめて
雪の降りたるは
いふべきにもあらず
霜のいと白きも
またさらでもいと寒きに
火などいそぎおこして
炭もてわたるも
いとつきづきし
昼になりて
ぬるくゆるびもていけば
火桶*ひおけの火も
白き灰がちになりて
わろし
現代語訳
冬は早朝(が良い)
雪が降っているのは
言うまでもない
霜がとても白いのも
またそうでなくてもとても寒い早朝に
火を急いで起こして
炭を持って行くのも
とても似つかわしい
昼になって
寒さがだんだんとやわらいでいくと
火桶の炭火も
白い灰になって
好ましくない

 

万葉集

万葉集*まんようしゅうとは、奈良時代末期に成立したとされる、日本に現存する最古の和歌集のこと。

「万葉集」には、冬の静けさに心を寄せ、自然の厳しさや忍ぶ想いを詠んだ歌が数多く残されている。

冷たい風や雪景色に心を重ね、孤独や恋、別れの思いまでも映し出した万葉の歌は、千年の時を超えて、いにしえの冬の息吹を今に伝えている。

 

歌人
大伴 家持*おおとも の やかもち
奈良時代の公卿・歌人
原文
新しき
年の初め
初春の今日
降る雪の
いや重け吉事
現代語訳
新しい
年の初め
初春を迎えた今日
降る雪のように
たくさん積もれよ良い事も

 

歌人
天武天皇*てんむてんのう
飛鳥時代の日本の第 40代天皇
原文
我が里に
大雪降れり
大原の
古るにし里に
降らまくは後
現代語訳
私の里には
大雪が降り積もり
あなたが居る大原の
古びた里に
雪が降るのはこれからだろう

 

歌人
聖武天皇*しょうむてんのう
奈良時代の日本の第 45代天皇
原文
道に逢うひて
笑みまししからに
降る雪の
消なば消ぬが
恋ふといふ
我妹
現代語訳
道で逢って
微笑みかけただけで
降る雪が
すぐ消えてしまうように
恋しいと思う
私の愛しい人よ

 

古今和歌集

古今和歌集*こきんわかしゅうとは、平安時代前期に日本の第 60代天皇 醍醐天皇*ごだいごてんのうの命により編纂*へんさん
/ 資料や作品を集めて整理し、一つの書物としてまとめること
された、全20巻の勅撰和歌集*ちょくせんわかしゅう のこと。

「古今和歌集」に収められた冬の歌々は、雪、霜、枯野、冴えわたる空気など、厳しくも静かな冬の情景が印象的に詠まれている。そうした情景を通して、耐え忍ぶ心や澄みきった美意識が、当時の人々の暮らしとともに今に伝わってくる。

 

歌人
紀 友則*きの とものり
平安時代前期の官人・歌人
原文
雪降れば
冬籠りせる
草も木も
春に
知られぬ花ぞ
咲きける
現代語訳
雪が降ると
冬籠りをしている
草にも木にも
春には
知ることのできない花が
咲いたようだ

 

歌人
坂上 是則*さかのうえ の これのり
平安時代前期から中期にかけての貴族・歌人
原文
み吉野の
山の白雪積もるらし
古里寒く
成りまさるなり
現代語訳
吉野の
山には白雪が降り積もったらしい
この古都 奈良の都では寒さが
一段と増している

 

歌人
清原 深養父*きよはら の ふかやぶ
平安時代中期の歌人・貴族
原文
冬ながら
空より
花の散りくるは
雲のあなたは
春にやあるらむ
現代語訳
まだ冬なのに
空から
花びらが散ってくるのは
雲の向こう側は
もう春なのだろうか

 

古典音楽

古典音楽には、冷気に包まれた透き通る旋律と、内面へと意識を向かわせる季節の気配を描いた作品が数多く受け継がれている。

 

古典音楽
冬の曲(箏曲) / 吉沢検校
吹雪の花(箏四重奏曲)/ 宮城道雄
初雪(江戸端唄)
など

 

クラシック音楽

冬の冷たさの奥にある温もりを旋律に込めたクラシック音楽は、時代を超えて心に深く染み渡る。

 

クラシック音楽
協奏曲集「四季」協奏曲第4番ヘ短調「冬」/ アントニオ・ヴィヴァルディ
歌曲集「冬の旅」/ シューベルト
交響曲第一番「冬の日の幻想」/ ピョートル・チャイコフスキー
バレエ音楽「くるみ割り人形」/ ピョートル・チャイコフスキー
そりすべり Sleigh Ride / ルロイ・アンダーソン
3つのドイツ舞曲 第3番 ハ長調「そりすべり」/ ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
など

 

童謡・唱歌

童謡や唱歌に描かれた冬は、ふと口ずさむだけで、子どもの頃の眩しい情景をそっとよみがえらせてくれる。

 

童謡・唱歌


お正月
一月一日
たき火
冬の歌
ジングルベル
もろびとこぞりて
赤鼻のトナカイ
きよしこの夜
サンタが町にやってくる
あわてんぼうのサンタクロース
北風小僧の寒太郎
鬼のパンツ
など

 

ポピュラー音楽

冬を題材にしたポピュラー音楽は、日々の暮らしに溶け込みながら、私たちの記憶や感情にそっと寄り添いながら、季節の変化を身近に感じさせてくれる。

 

ポピュラー音楽

冬がはじまるよ / 槇原敬之
白い恋人達 / 桑田佳祐
雪が降る町 / ユニコーン
雪の華 / 中島美嘉
粉雪 / レミオロメン
クリスマスソング / back number
クリスマス・イブ / 山下達郎
いつかのメリークリスマス / B’z
悲しみは雪のように / 浜田省吾
DEPARTURES / globe
ゲレンデがとけるほど恋したい / 広瀬香美
ハピネス / AI
寒い夜だから・・・ / TRF
White Love / SPEED
Winter, Again / GLAY
冬のファンタジー / カズン
ロマンスの神様 / 広瀬香美
恋人がサンタクロース / 松任谷由実
クリスマスキャロルの頃には / 稲垣潤一
チキンライス / 浜田雅功と槇原敬之
サイレント・イヴ / 辛島美登里
津軽海峡冬景色 / 石川さゆり
北の宿から / 都はるみ
望郷じょんがら / 細川たかし
越冬つばめ / 森昌子
雪國 / 吉幾三
All I Want For Christmas Is You / Mariah Carey
Last Christmas / Wham!
など

 

絵画

冬をテーマに描かれた絵画を通して、一瞬の美しさや移ろいゆく時間が、画家たちの筆によって静かにキャンバスへと刻まれてきた。

 

絵画
かささぎ / クロード・モネ
ルーヴシエンヌの初雪 / アルフレッド・シスレー
モンフーコーの冬の池、雪の効果 / カミーユ・ピサロ
など

この記事を読んでくださり、ありがとうございます。
ほんの少しでも、あなたの力になれているのなら
私にとっても、良き良きなことです。