生活(人事)
衣食住、仕事、健康など人の暮らしに関する季語。
スポーツ
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氷上のスケート競技の一種
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健康
あかぎれ
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寒さにより血行が悪くなった手足が乾燥して、皮膚の表面に亀裂が生じ裂ける状態
あかがり
あかぎり
皸薬 あかぎれぐすり
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衣
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登山やスキーなどで着るフードつきの防寒・防風用の上着
もともとは、アラスカ先住民が着ていたアザラシの皮でできた防寒着
ウィンドヤッケ
パーカー
ヤッケ
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習俗
おおはらざこね
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江戸時代の節分の夜に、京都府愛宕郡大原村にある江文神社(えぶみじんじゃ)で、老若男女が雑魚寝した風習
雑魚寝 ざこね
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習俗
おとごのついたち
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陰暦12月1日のこと
一年の最後の朔日を、最後に生まれた子 末子(まっし)に例え、餅をついて祝った風習
子季語
乙子の節 おとごのせつ
乙子の餅 おとごのもち
川浸りの朔日 かわびたりのさくじつ
川浸餅 かわびたりもち
川渡りの朔日 かわわたりのついたち
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習俗
かゆせぎょう
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富んだ者が貧民や僧などに粥を施し与えること
粥やろう かゆやろう
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住
がんぎ
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北信越の豪雪地帯で、通路の上に張り出した雪除けの軒のこと
雁木市 がんぎいち
がぎした
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健康
かんきゅう
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寒中にすえるお灸
寒の灸 かんのきゅう
寒灸 かんやいと
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スポーツ
かんげいこ
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剣道、柔道、弓道など武術を修める者が、技術の向上とともに、寒さに耐えながら稽古をやり遂げること
寒中稽古 かんちゅうげいこ
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芸能
かんごえ
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僧や邦楽を学ぶ人が、寒中に声を出してのどを鍛えること
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労働
さいくはじめ
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新年になって細工職人が仕事始めること
初細工 はつさいく
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芸能
さいくはじめ
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新年になって細工職人が仕事始めること
初細工 はつさいく
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芸能
さいたんびらき
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正月の吉日を選び、連歌・俳諧の宗匠が門弟を集めて歳旦の句を披露すること
歳旦歌 さいたんか
歳旦句 さいたんく
歳旦帳、歳旦帖 さいたんちょう
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生活
さいわいぎ
さいはひぎ
門松の根もとに立て掛ける割木
正月に食べる魚や海藻、野菜などを掛けておくためにわたす横木
懸の魚 かけのいお
幸木 さいぎ
十二節 じゅうにふし
万懸け よろずかけ
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芸能
さるまわし
さるまはし
猿使いの口上や太鼓の音に合わせて、猿が踊りや芸などを見せる大道芸
猿使い さるつかい
猿曳、猿引 さるひき
猿舞師 さるまいし
猿廻し さるまわし
狙翁 そおう
狙公 そこう
太夫猿 たゆうざる
舞猿 まいざる
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労働
しごとはじめ
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新年になって初めて仕事をすること
織始 おりはじめ
事務始 じむはじめ
初仕事 はつしごと
初事務 はつじむ
包丁始 ほうちょうはじめ
俎始 まないたはじめ
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生活
しだかざる
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正月の祝いに歯朶を、注連縄や鏡餅などに添えて飾ること
裏白飾る うらじろかざる
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芸能
しまいはじめ
しまひはじめ
新年になって初めて能の仕舞を舞うこと
舞始 まいぞめ
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生活
しめかざり
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正月に厄除けのため、玄関や門に注連縄を飾ること
飾縄 かざりなわ
飾藁 かざりわら
門飾 かどかざり
牛蒡注連 ごぼうしめ
注連縄 しめなわ
七五三縄 しめなわ
大根注連 だいこんじめ
年縄 としなわ
縄飾り なわかざり
前垂注連 まえだれじめ
輪飾 わかざり
輪注連 わじめ
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生活
しめもらい
しめもらひ
小正月の左義長(さぎちょう)で焼くために、門松や注連飾りなど正月飾りをはずしたものを、子どもたちが貰い集めること
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食
じゅうはちがゆ
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旧暦の正月18日に食べる小豆粥
師粥 だいしがゆ
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習俗
じゅうよっかとしこし
じふよつかとしこし
小正月の前夜 旧暦の正月14日に、年越の祝いをすること
小年越 ことしこし
十四日正月 じゅうよっかしょうがつ、じふよつかしょうがつ
十四日年 じゅうよっかどし、じふよつかどし
望の年月 もちのとしつき
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遊戯
じゅうろくむさし
じふろくむさし
正月の室内盤遊戯のひとつ
紙製の盤の中央に親石1個を置き、その周囲に16個の子石を並べて勝負を争う
十六目石、十六々指 じゅうろくむさし
十六さすかり じゅうろくさすかり
むさし八道 むさしさすかり
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遊戯
しょうがつのたこ
しやうぐわつのたこ
正月に揚げる凧
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生活
しょうちくばいかざる
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松・竹・梅を正月に飾ること
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生活
すきぞめ
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新年になって初めて髪を梳くこと
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遊戯
すごろく
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正月の室内遊戯のひとつ
サイコロのでた目の数だけ駒を進めて、先に上がった方が勝ち
絵双六 えすごろく
賭双六 かけすごろく
紙双六 かみすごろく
双六石 すごろくいし
道中双六 どううちゅうすごろく
盤双六 ばんすごろく
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食
すわりだい
すわりだひ
正月の膳に据えられる尾頭つきの焼鯛
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食
せちぶるまい
せちぶるまひ
新年を祝って、年始客に振る舞うご馳走
朝節 あさせち
椀飯 おうばん
椀飯振舞 おうばんふるまい
節饗 せちあへ、せちあえ
節宴 せちえ
節客 せちきゃく
節小袖 せちこそで
節衣 せちごろも
節座敷 せちざしき
節布子 せちぬのこ
節の日 せちのひ
節料理 せちりょうり
年の饗 としのあへ、としのあえ
年の宴 としのえん
夕節 ゆうぜち
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食
ぞうに
ざふに
正月に餅を入れて食べる汁物
お羹箸 おかんばし
羹 かん
羹を祝ふ、羹を祝う かんをいわふ、かんをいわう
雑煮祝ふ、雑煮祝う ぞうにいわふ、ぞうにいわう
雑煮膳 ぞうにぜん
雑煮腹 ぞうにばら
雑煮餅 ぞうにもち
雑煮椀 ぞうにわん
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農事
かんごえ
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寒中に農作物や庭木などに施す肥料
寒ごやし かんごやし
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芸能
かんざらい
かんざらひ
寒中の早朝などに、歌舞音曲などの稽古を行なうこと
寒ざらへ かんざらへ、かんざらえ
寒習 かんならい
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労働
かんざらし
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穀類などを寒の水につけたり、陰干しにして寒気にさらすこと
寒晒、寒曝 かんざらし
寒晒粉 かんざらしこ
寒晒造る かんざらしつくる
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生活
かんせぎょう
かんせぎやう
冬に野生の動物に餌を施すこと
穴施行 あなせぎょう
狐施行 きつねせぎょう
野施行 のせぎょう
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食
かんたまご
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寒中に鶏が産んだ卵
寒玉子 かんたまご
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スポーツ
かんちゅうすいえい
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寒中に行なう水泳
寒泳 かんえい
寒泳ぎ かんおよぎ
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食
かんつき
かんづき
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寒中に米を搗いて精米すること
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労働
かんづくり
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寒中の水で醸造するお酒
寒造酒 かんづくりざけ
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漁猟
かんづり
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寒中に魚を釣ること
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農事
かんてんつくる
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天草を煮た液を木箱に流し込んで凝固させたものを、真冬の夜の屋外で凍らせてから干すことを繰り返して寒天をつくること
寒天晒す かんてんさらす
寒天制す かんてんせいす
寒天干す かんてんほす
天草焚く てんぐさたく
天草ふみ てんぐさふみ
天草ふむ てんぐさふむ
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スポーツ
かんどり
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寒中に相撲の稽古をすること
寒相撲、寒角力 かんずもう
撲寒取 すもうかんどり
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労働
かんのり
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寒中に鮮魚の輸送船に乗ること
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労働
かんのり
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寒中に作った糊
寒中の水には雑菌が少なく腐りにくいという特徴がある
寒炊糊
寒糊炊く
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芸能
かんびき
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寒中の早朝または夜ふけに、三味線の稽古をすること
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生活
かんべに
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た口紅や頰紅など
丑紅 うしべに
寒紅売 かんべにうり
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習俗
かんみまい
かんみまひ
寒中に親戚や知人などの安否を気遣い、手紙を出したり直接訪ねたりして見舞うこと
寒中見舞 かんちゅうみまい
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食
かんもち
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寒の最中に搗いた餅
寒の餅 かんのもち
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食
こおりこんにゃく
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冬の寒気を利用してコンニャクを凍らせてから干すのを繰り返したもの
氷蒟蒻造る こおりこんにゃくつくる
蒟蒻氷らす こんにゃくこおらす
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食
こおりどうふ
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冬の寒気を利用して豆腐を凍らせてから乾燥させたもの
凍豆腐 いてどうふ、しみどうふ
寒豆腐 かんとうふ、かんどうふ
高野豆腐 こうやどうふ
氷豆腐造る こおりどうふつくる
凍豆腐造る しみどうふつくる
豆腐氷らす とうふこおらす
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労働
さいひょう
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湖・池・川などの天然氷を切り出して氷室に貯蔵すること
氷切る こおりきる
氷挽く こおりひく
採氷車 さいひょうしゃ
採氷場 さいひょうじょう
採氷池 さいひょうち
採氷夫 さいひょうふ
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生活
さいひょうせん
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氷海の氷を砕きながら進む船
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労働
しょねんへいにゅうたい
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明治から戦前までの旧日本陸軍に入隊してから1年未満の兵士のこと
除隊 じょたい
初年兵 しょねんへい
新兵 しんぺい
入営 にゅうえい
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食
しんのり
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冬から春にかけて採れる海苔
寒海苔 かんのり
初海苔 はつのり
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住
すがもり
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北海道や東北地方などで、屋根に降り積んだ雪が氷結したものが、寒気もゆるむころに解けて屋根のすきまに浸透し、壁や天井裏をつたって室内に洩れて染みをつくること
すが漏れ すがもれ
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生活
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降雪時にスリップを防ぐため、自動車のタイヤに巻きつけるチェーン
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生活
せつじょうしゃ
せつじやうしや
雪や氷の上を走行できるように、キャタピラーを装備した特殊車両
スノーモビル
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生活
せつぞう
雪をかためてつくった像
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札幌雪まつり さっぽろゆきまつり
雪像展 せつぞうてん
雪のカーニバル ゆきのかーにばる
雪祭 ゆきまつり
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食
せんまいづけ
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京都名産の蕪(かぶ)の漬物
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娯楽
たまぐり
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雪国の子どもの遊び
手まり大の雪玉を作り、互いに相手の玉に打ち当て、早く砕けたほうを負けとする
かちあい
かちあわせ
さんこ
玉割り たまわり
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娯楽
たんばい
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早咲きの梅を求めて山野に入ること
梅探る うめさぐる
春信 しゅんしん
探梅行 たんばいこう
春の便り はるのたより
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