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春といえばこれ!心に思い描く季節の魅力とは

春を題材にした作品

春は、そのやわらかな空気感や希望に満ちた雰囲気から、多くの歌や文学、絵画の題材として描かれてきた。作品を通して、人々が抱く春のイメージを感じ取ることができる。

文学

桜が咲き、風がやわらぐ春は、数多くの文学作品に登場する季節。
春の情景は、物語に静かな奥行きを与え、登場人物の心の揺らぎや成長を繊細に描いてきた。

 

文学
春 / 島崎藤村
春が来た / 向田邦子
桜のような僕の恋人 / 宇山佳佑
また次の春へ / 重松清
小説 秒速5センチメートル / 新海誠
など

 

枕草子

枕草子*まくらのそうしとは、平安時代中期に日本の第 66代天皇 一条天皇*いちじょうてんのう皇后*号は中宮、のち皇后宮 藤原定子*
/ ていし
女房*にょうぼう
/ 貴族に仕える女官
として仕えた、清少納言*せいしょうなごんが著した随筆である。

「枕草子」に描かれた春は、目に見える景色だけでなく、心の動きまでもそっとすくい取るように語られている。その感性は、時代を超えて今も息づいている。

 

原文

春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山際
少し明かりて
紫だちたる雲の細くたなびきたる

現代語訳

春はほのぼのと夜が明けはじめるころ(が良い)
だんだんと白くなっていく山際の辺りが
少し明るくなって
紫がかった雲が横に長く引いていた

 

万葉集

万葉集*まんようしゅうとは、奈良時代末期に成立したとされる、日本に現存する最古の和歌集のこと。

「万葉集」には、春の訪れに心を躍らせ、自然の美しさや人への想いを詠んだ歌が数多く残されている。

自然の移ろいに心を重ね、喜びや恋、別れまでも映し出した万葉の歌は、千年の時を超えて、いにしえの春の息吹を今に伝えている。

 

歌人

山上 憶良
やまおうえ おくら
 
奈良時代初期の貴族・歌人

原文

春されば
まづ咲くやどの
梅の花
独り見つつや
春日暮らさむ

現代語訳

春になると
まず最初に咲く庭の
梅の花を
一人で眺めながら
春の日を過ごすなどどうして出来ようか

 

歌人

山部 赤人
やまべ あかひと
 
奈良時代初期の歌人

原文

春されば
まづ咲くやどの
梅の花
独り見つつや
春日暮らさむ

現代語訳

春になると
まず最初に咲く庭の
梅の花を
一人で眺めながら
春の日を過ごすなどどうして出来ようか

 

歌人

山部 赤人
やまべ あかひと

原文

あしひきの山谷超えて
野づかさに
今は鳴くらむ
鶯の声

現代語訳

山や谷を越えてきて
野原の小高いところで
今頃は鳴いているだろう
鶯の声

 

古今和歌集

古今和歌集*こきんわかしゅうとは、平安時代前期に日本の第 60代天皇 醍醐天皇*ごだいごてんのうの命により編纂*へんさん
/ 資料や作品を集めて整理し、一つの書物としてまとめること
された、全20巻の勅撰和歌集*ちょくせんわかしゅう のこと。

「古今和歌集」に収められた春の歌々は、梅や桜、霞やうぐいすなど、春を告げる情景が数多く詠み込まれている。そうした情景を通して、当時の人々が感じていた春の喜びや切なさが、今に伝わってくる。

 

歌人

紀 貫之
きの つらゆき
 
平安時代前期から中期にかけての貴族・歌人

原文

雪立ち
木の芽も
はるの雪降れば
花なき里も
花ぞ散りける

現代語訳

霞が立ち
木の芽もふくらむも
春になっても名残の雪が降れば
まだ花の咲かない里も
花が散っているように見える

 

歌人

壬生 忠岑
みぶ の ただみね
 
平安時代前期の歌人

原文

春来ぬと
人は言へども
鶯の鳴かぬ限りは
あらじとぞ思ふ

現代語訳

春が来たと
人は言うけれども
鶯が鳴かないうちは
春は来てないだろうと思う

 

歌人

大伴 黒主
おおとも の くろぬし
 
平安時代前期の歌人

原文

春雨の
降るは涙か
桜花散るを
惜しまぬ人
しなければ

現代語訳

春の雨の
降るのは涙なのか、
桜の花が散るのを
惜しまない人など
いないのだから

 

古典音楽

古典音楽には、春風を思わせる軽やかな旋律と、時の流れを感じさせる季節の気配を描いた作品が数多く受け継がれている。

 

古典音楽
春の海(箏曲)/ 宮城道雄
春の夜(手事物 / 箏と尺八)/ 宮城道雄
秋の調(箏曲)/ 宮城道雄
初鶯(はつうぐいす / 箏と尺八)/ 宮城道雄
長等の春(ながらのはる / 箏曲) / 菊岡検校
春の曲(箏曲)/ 吉沢検校
春は嬉しや(江戸端唄)
梅にも春(江戸端唄)
梅は咲いたか(江戸端唄)
春雨(江戸端唄)
梅は匂ひよ(小唄)
など

 

クラシック音楽

春の喜びや希望を旋律に託したクラシック音楽は、時代を超えて私たちの心に響き続けている。

 

クラシック音楽
協奏曲集「四季」協奏曲第1番 ホ長調「春」/ アントニオ・ヴィヴァルディ
弦楽四重奏曲第14番 ト長調「春」/ ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ヴァイオリン・ソナタ 第5番 「春」 第1楽章 / ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
春交響曲第1番 変ロ長調 「春」/ ロベルト・アレクサンダー・シューマン
ワルツ「春の声」/ ヨハン・シュトラウス2世
交響組曲「春」/ クロード・ドビュッシー
バレエ音楽「春の祭典」/ イーゴリ・ストラヴィンスキー
ピアノ曲集「抒情小曲集」第3集より「春に寄す」/ エドヴァルド・グリーグ
ショパン遺作集「17の歌曲」第2曲より「春」/ ショパンフレデリック・フランソワ・ショパン
など

 

童謡・唱歌

童謡や唱歌に描かれた春は、ふと口ずさむだけで、子どもの頃の風景ををそっとよみがえらせてくれる。

 

童謡・唱歌


春が来た
春の小川
春よ来い
春のうた
早春賦*そうしゅんふ
朧月夜*おぼろづきよ
うれしいひなまつり
チューリップ
さくらさくら 
ちょうちょう 
ぶんぶんぶん
めだかの学校
こいのぼり
旅立ちの日に
蛍の光
仰げば尊し
など

 

ポピュラー音楽

春を題材にしたポピュラー音楽は、日々の暮らしに溶け込みながら、私たちの記憶や感情にそっと寄り添いながら、季節の変化を身近に感じさせてくれる。

 

ポピュラー音楽

桜 / コブクロ
さくら / ケツメイシ
SAKURA / いきものがかり
さくら(独唱) / 森山直太朗
3月9日 / レミオロメン
春一番 / キャンディーズ
桜坂 / 福山雅治
春風 / くるり
春なのに / 柏原芳恵
春の歌 / スピッツ
春よ、来い / 松任谷由実
微笑がえし / キャンディーズ
桜色舞うころ / 中島 美嘉
赤いスイートピー / 松田聖子
明日、春が来たら / 松たか子
色・ホワイトブレンド / 中山美穂
チェリーブラッサム / 松田聖子
桜が降る夜は / あいみょん
サクラ咲ケ / 嵐
SAKURAドロップス / 宇多田ヒカル
CHE.R.RY / YUI
春泥棒 / ヨルシカ
卒業写真 / 荒井由実
卒業 / 斉藤由貴
卒業 / 尾崎 豊
なごり雪 / イルカ
北国の春 / 千昌夫
夜桜お七 / 坂本冬美
など

 

絵画

春をテーマに描かれた絵画を通して、一瞬の美しさや移ろいゆく時間が、画家たちの筆によって静かにキャンバスへと刻まれてきた。

 

絵画
春の太陽、ロワン河 / アルフレッド・シスレー
春 / ジャン=フランソワ・ミレー
春の花束 / ピエール=オーギュスト・ルノワール
春の頃 / クロード・モネ
プリマヴェーラ / サンドロ・ボッティチェリ
など

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