桃色が持つイメージと効果

カラーイメージ

 

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光の波長 
約 700nmの範囲で規定される色
総称
「桜、鴇、撫子、薄紅、サーモンピンク、ピーチ」など、桃の花のようなやわらかい赤系統の色の総称
赤と白の中間色

 

桃という漢字は、会意文字と形声文字の特徴を併せ持つ「会意兼形声文字(かいいけんけいせいもじ)」が変化したもの。「大地を覆う木」を表した「木」の象形と「左右2つに離れるさま」を表した「兆」の象形から、「2つにきれいに割れる木の実 = 桃」の意味から成り立った文字である。

桃色は、桃の花のような「やわらかい赤色」のものを指し、江戸時代の染色の色名といわれている。さらに古くは、実際に桃の花を使った染色の色のこと「桃染(ももぞめ / つきそめ)」といっていたと考えられている。

また「Pink(ピンク)」の和訳に「桃色」が代用されることがあるが、ピンクより桃色の方が微妙に赤みが強く、色味が異なるものである。

英語の「Pink」は、撫子や石竹の花の意味もあるので典型的なピンクということになるのだが、日本語の「撫子色」や「石竹色」と対というわけでもないようだ。このように日本語にはピンク系の色を表す個々の色名はたくさんあるが、それらの全体を代表する基本色彩語がないので、英語の「Pink」で表されることが多い。

 

性質

やわらかく優しい印象を持ち、穏やかな暖かさを持つ色。ピンクは女性的なイメージを表す代表的な色のひとつである。

・進出色
・温暖色
・柔軟色
・軽量色

 

イメージ

具体的イメージ

桜、桃、秋桜、フラミンゴ

 

抽象的イメージ

幸福、かわいい、やさしい、女性的、少女、繊細、若い、やわらかい、恋愛、甘い、エロティック、ロマンティック、幼い、春

 

心理的効果

ポジティブイメージ

・幸せな気持ち やさしい気持ちになる
・攻撃的な感情を抑える
・かわいらしい印象を与える

 

ネガティブイメージ

・集中力が途切れやすい

 

生理的効果

・女性ホルモンが分泌を高まる
・高血圧や疲労感を緩和する
・食べ物を甘く感じさせる
・心と体が若返り肌の潤いとハリを保つ

 

桃色を好む人の性格

・やさしい
・世話好き
・甘え上手
・ロマンチスト
・よく気が付く
・思いやりがある
・繊細で女性らしさがある
・自分をかわいくみせたい
・臨機応変に対応できる柔軟性がある
・リーダーシップを求められる
・愛情深く献身的
・外見重視
・損得勘定
・人のせいにする
・甘え上手

 

 

ポイント

ファッション

ピンクは日本人女性の肌の色との相性がよく、ピンクのメイクやファッションはやわらかく優しい印象を与え、健康的で魅力的にみせる効果がある。

ピンクというと女性的なイメージが強いこともあり、男性はファッションに少し取り入れにくい色だと思われがちだが、同じピンクでもサーモンピンクなどの薄い色を取り入れてみるのもよいだろう。

また、色白の人は「ベビーピンク」や「ピーチピンク」などの明るいものを、小麦肌の人は「サーモンピンク」や「ビビッドピンク」など、肌の色に合う色を選ぶとよいだろう。

 

 

インテリア

ピンクベージュなどの淡いピンクを壁紙やカーテンに使うと、甘くなりすぎずやさしい雰囲気を取り入れやすい。

鮮やかなピンクを使う場合は、小物やポイント的にアクセントとして使うだけでも部屋の印象が変わる。