DIC
DICとは、印刷インキや顔料、樹脂などを扱う化学メーカー「DIC 株式会社*ディー・アイ・シー かぶしきがいしゃ
/ DIC Corporation
ディー・アイ・シー・コーポレーション」のこと。
1908年に「大日本インキ製造株式会社」として創業し、その後「大日本インキ化学工業株式会社」へ社名を変更。2008年には、創業100周年を機に現在の「DIC株式会社」へ社名を変更した。
DICの色彩事業は、印刷インキを基盤として発展し、現在では印刷やデザインなどの分野で利用される色見本帳「DICカラーガイド」も展開している。
DICカラーガイド
DICカラーガイドとは、印刷やデザインなどで使用する色を、色見本によって確認・指定するための色見本帳である。
DICカラーガイドは、もともと印刷会社へのサービスとして配布されていた印刷見本が、色見本としての有用性を認められたことをきっかけに、本格的な色見本帳として商品化されたことから始まった。
一般的な色を収録したカラーガイドのほか、「日本の伝統色」「フランスの伝統色」「中国の伝統色」など、各国の文化や歴史に由来する色を扱ったシリーズも展開されている。
日本の伝統色
日本の伝統色とは、日本の歴史や文化、自然、植物、動物、染織などと深く関わりながら生まれてきた伝統的な色名の総称である。
古くから衣服や工芸品、建築などさまざまな場面で用いられ、日本人の美意識や生活文化を映し出してきた。「茜色」「桜色」「藍色」「藤色」「若草色」など、自然や生活文化、染料などに由来する色名も多い。
ただし、「日本の伝統色」という名称で、すべての色を統一して収録した一つの色体系が定められているわけではない。JISの慣用色名、DICの「日本の伝統色」、その他の色彩資料など、それぞれの資料によって収録される色や色名、色値には違いがある。
そのため、「日本の伝統色」は、特定の固定された色一覧を指すというより、日本の歴史や文化の中で形成されてきた伝統的な色名を、それぞれの資料や色体系が整理したものと考えると分かりやすい。
DICの日本の伝統色
DICの「日本の伝統色」は、日本に古くから伝わる色名や色彩文化を、印刷やデザインで利用できる色見本として整理したシリーズである。
DICカラーガイド「日本の伝統色」
1978年
第10版
2024年5月21日
300色
DIC-N701 ~ DIC-N1000
DIC「日本の伝統色」では、それぞれの色について以下のような情報が掲載されている。
・色番号
・日本語色名
・英語色名
・色名の由来
・インキ配合表
・CMYK
・RGB
・マンセル値
DIC-N701 ~ DIC-N1000
色番号は、色名そのものを表すものではなく、色見本を識別・指定するための番号である。
「DIC-N701」のように、「日本の伝統色」シリーズを識別するための記号「N」と番号を組み合わせて表記し使用されている。
