各表色系の記号表現
色彩の世界では、色を正確に伝えるために「表色系」と呼ばれるルールが用いられている。
各表色系では、色相・明度・彩度・トーンなどの属性を、数値や記号によって表現する。
日本の色彩検定やデザイン分野でよく用いられる代表的な表色系には、PCCS・マンセル表色系・オストワルト表色系の3つがある。
PCCS
色相とトーンを組み合わせて表現する日本独自の表色系
マンセル表色系
色相・明度・彩度の3属性で色を表す世界的に広く使われる表色系
オストワルト表色系
純色量・白色量・黒色量の割合で色を表現する表色系
それぞれ記号の意味や読み方が異なるため、基本的なルールを理解しておくことが重要である。
これらの仕組みを理解することで、色見本や配色資料に示された色の特徴を正確に読み取ることができるようになる。
PCCS記号
PCCS*Practical Color Co-ordinate System
/は、色相番号とトーン記号を組み合わせて表記する。
色相番号 + トーン記号
8dp
8 = 色相番号(黄)
dp = Deep Tone(ディープ・トーン)
W・Gy・Bk
W
Gy-8.5
Bk
W = White(白)
Gy = Gray(灰色)
Gy-8.5 = 明度8.5のグレー
Bk = Black(黒)
無彩色は色相やトーンを持たないため、W・Gy・Bkで表記する。
トーン記号
PCCSでは、トーンをアルファベットで表す。
有彩色
v = Vivid*ビビッド
b = Bright*ブライト
s = Strong*ストロング
dp = Deep*ディープ
lt = Light*ライト
sf = Soft*ソフト
d = Dull*ダル
dk = Dark*ダーク
p = Pale*ペール
ltg = Light Grayish*ライト・グレイッシュ
g = Grayish*グレイッシュ
dkg = Dark Grayish*ダーク・グレイッシュ
無彩色
w = White*ホワイト
ltGy = Light Gray*ライト・グレイ
mGy = Medium Gray*ミディアム・グレイ
dkGy = Dark Gray*ダーク・グレイ
BK = Black*ブラック
マンセル記号
マンセル表色系では、「色相(Hue)・明度(Value)・彩度(Chroma)」の3つの属性を組み合わせて色を表す。
色相(H) 明度(V)/ 彩度(C)
5R 4/14
5R = 色相(赤系の色相)
4 = 明度
14 = 彩度
色相記号
R = Red(赤)
YR = Yellow Red(黄赤)
Y = Yellow(黄)
GY = Green Yellow(黄緑)
G = Green(緑)
BG = Blue Green(青緑)
B = Blue(青)
PB = Purple Blue(青紫)
P = Purple(紫)
RP = Red Purple(赤紫)
N + 明度
N9.5
N = Neutral(無彩色)
9.5 = 明度
無彩色は彩度を持たないため、明度のみで表記される。
明度が高いほど白に近く、低いほど黒に近くなる。
オストワルト記号
オストワルト表色系は、色相記号と白色量・黒色量によって色を表す。
色相は24色相環をアルファベットで示し、白色量と黒色量の割合は a~p の記号で表記する。
色相 + 白色量・黒色量
pa
p = 24色相環における色相の位置(色相記号)
a = 白色量・黒色量が最も少なく、純色量が最も多い段階
無彩色系列
A
G
P
A = 白
G = 中間灰色
P = 黒
無彩色は「A~P」で表し、AからPに向かうほど黒色量が増え、明度が低くなる。
オストワルト表色系は現在のデザイン現場で使用される機会は少ないものの、色彩検定では出題されるため記号の読み方を覚えておくと役立つ。
