青色が持つイメージと効果

カラーイメージ

 

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光の波長 
約 450~495nmの範囲で規定される色
色の三原色 
シアン / 青緑
光の三原色

総称
「蒼、紺、碧、藍、群青、シアン、インディゴ」など、晴れた日の空や海のような青系統の色の総称

 

青という漢字は、象形文字、または指事文字を組み合わせた「会意文字(かいいもじ)」が変化したもの。「草木の茂る」を表した「生」の象形と「顔料をとる石、さらにはその色」を表した「丹」の象形から、「生い茂る草木を使った染色の色」の意味から成り立った文字である。

また、日本語のあおは、「藍(アヰ)」が変化した、または「仰ぐ(あおぐ)」といった言葉が語源になっているとされる。

 

性質

空や海など広大な自然を感じさせる色。水や氷といったものと多く結びつく色でもあるので、「冷たさ」や「寒さ」といった体感的なイメージや透明感といった視覚的なイメージも感じ取れる。

・収縮色
・後退色
・寒冷色
・沈静色

 

イメージ

具体的イメージ

海、空、水、地球、デニム

 

抽象的イメージ

清潔、信頼、誠実、冷静、冷たい、集中、寂しさ、落ち着き、男性的、悲しみ、さわやか、クール、若々しい、憂鬱、未熟、保守的、消極的、開放感、涼しい、冷たい

 

心理的効果

ポジティブイメージ

・集中力を高める
・冷静な判断力を高める
・頭の回転を速める
・興奮を抑えて気持ちを落ち着かせる
・感覚的に時間の経過を遅く感じる
・涼しさを感じ体感温度を下げる
・信頼感を与える

 

ネガティブイメージ

・悲しみや不安、憂鬱(ゆううつ)などを連想させる

 

生理的効果

・食欲減退作用があり、暴飲暴食を抑える
・鎮静作用が高く気持ちを落ち着かせる
・睡眠を促進し不眠症状を和らげる
・炎症性の疾患を鎮静したり、冷却する効果に優れている

 

青を好む人の性格

・信頼できる
・戦力的
・ストイック
・プライドが高い
・冷静で慎重
・常識人
・思いやりがあり相手を尊重する
・気配りができる
・謙虚で控えめ
・世間体を気にする
・遊び心に欠ける
・枠からはみ出すことを嫌う
・八方美人
・優柔不断
・恥ずかしがり屋
・まわりの目が気になる
・ノリが悪い

 

ポイント

ファッション

水色などの明るいトーンはさわやかさやクールさを、紺色などの暗いトーンは誠実さや信頼をアピールする色としてふさわしいだろう。ただし、多用すると寒々しいイメージが出てくるので注意が必要である。

興奮しているときに、青い洋服を着ると気持ちを穏やかにし、興奮を抑える効果がある。興奮したり、イライラしているときなどに、意識して「青」を取り入れるとよいだろう。

また、落ち着きや堅実さなどのよい印象を与えるほかに、コミュニケーションをスムーズにしてくれる色なので、接客業や営業職など、人と多く接する機会があるビジネスマンのスーツには、昔からネイビーがよく使われている。

 

 

インテリア

青は体感温度を下げる効果があるので、夏に涼感を得たいときには、淡い青のカーテンや置き物などをたくさん取り入れるとより効果的になる。

デスクワークがメインになるオフィスなどのインテリアに、青を取り入れると、集中力を高め、作業効率をよくしてくれる効果がある。また時間感覚が鈍くなるので、単純作業や長時間作業をする際に青を用いると、実際に行った作業時間よりも早く終わったと感じさせてくれる。

青は「安眠」へ導く色でもあるので、寝つきの悪い人は寝室に、淡い青を取り入れると効果的になる。

 

 

ダイエット

自然界にはあまり青い食べ物がないため、青は食への興味を減らすといわれることから、ダイエットに効果的な色とされる。

 

日本人が好む色

統計的に日本人が「白」に次いで好む色といわれている。特に大企業の重役クラスの人に好まれる色で、勤勉で忠誠心に富んだ組織人に向いている色といえる。

 

手術室

手術室の壁や床、患者にかけるシート、手術着などは青や緑を基調としたものが多い。医師は手術中、長時間にわたり赤い血を見ることになる。壁が白いと「赤」の心理補色である「青緑」がちらついて見える「補色残像」を感じてしまうため、壁や手術着などを薄い青や緑にすることで、その現象をおさえる効果があるとされている。