緑色が持つイメージと効果

カラーイメージ

 

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光の波長 
約 495~570nmの範囲で規定される色
総称
「翠、碧、深緑、若草、オリーブ」など、植物の葉のような色の総称
黄と青の中間色

 

緑という漢字は、会意文字と形声文字の特徴を併せ持つ「会意兼形声文字(かいいけんけいせいもじ)」が変化したもの。「より糸」を表した「糸」の象形と「竹や木の皮を剥いで木くずが飛び散る」を表した「彔」の象形から、「皮を剥いだ青竹のような緑色に染めた糸」の意味から成り立った文字である。

日本語のみどりは、もともとは「新芽」「若枝」を表す具体名詞で、「瑞々しい(みづみづしい / みずみずしい)」を表す言葉が語源になっているとされる。

また、英語の「Green」も、「草」を意味する「Grass」や「育つ」を意味する「Grow」と語源を同じとするものとされ、植物の「新芽」との結びつきが考えられるとする。

 

性質

植物や森林など「自然」を感じさせる色で、私たちの暮らしに溶け込んだ色のため、温もりや居心地の良さを感じられる。黄と青を混ぜ合わせた色なので、この2色と似たイメージを持っている。

・沈静色
・重量色
・中間色

 

イメージ

具体的イメージ

ピーマン、きゅうり、メロン、森林、植物、カエル

 

抽象的イメージ

平和、安全、調和、新鮮、自然、リラックス、さわやか、やすらぎ、穏やか、癒し、健康、エコロジー、環境、若さ

 

心理的効果

ポジティブイメージ

・心を落ち着かせる
・緊張感を和らげる
・興奮を静める

 

ネガティブイメージ

・控えめな印象を与える
・欧米では、死、毒、怪物などを連想させる

 

生理的効果

・リラックス効果が高い
・疲れ目を癒す効果がある
・鎮静作用があり緊張を緩和する
・血圧を下げる作用がある

 

緑を好む人の性格

・努力家
・やさしい
・自然が好き
・自分の感覚を大切にしている
・平和主義
・バランス感覚がいい
・気遣いができる
・現実志向
・緊急事態に弱い
・脇役タイプ
・協調性があり人と争うことを避ける
・平凡
・色気に欠ける

 

 

ポイント

ファッション

自然を感じさせる緑は、自分自身やまわりの人を安心・穏やかな気持ちになるので、人間関係をよくしたい時などに効果がある。

 

 

インテリア

森や自然を連想する緑は、リラックスできるやすらぎの色なので、寝室などの緊張をほぐしたい部屋や、家族が集まるリビングに緑のインテリアや観葉植物を置くと和やかに過ごせる効果がある。

 

 

手術室

手術室の壁や床、患者にかけるシート、手術着などは青や緑を基調としたものが多い。医師は手術中、長時間にわたり赤い血を見ることになる。

壁が白いと「赤」の心理補色である「青緑」がちらついて見える「補色残像」を感じてしまうため、壁や手術着などを薄い青や緑にすることで、その現象をおさえる効果があるとされている。