旗
旗*はた
/ flag フラッグとは、布や紙などに色や模様をあしらい、棒やポールに取り付けて掲げるものである。国家や団体などを象徴として用いられ、特定の意味やメッセージを伝える役割を持つ。
そのデザインや意味、歴史や使われ方を研究する学問を「旗章学*きしょうがく
/ Vexillology ヴェクシロロジー」と呼ぶ。この旗章学を通して、旗が持つ文化や物語、人々の思いを知ることができる。
・地方旗・自治体旗
・学校旗・校旗
・企業旗・団体旗
・スポーツチーム旗
・宗教団体旗
・警告旗・安全旗
・交通旗
・軍旗・戦旗
・歴史的旗
・式典旗
・装飾旗
・スポーツ応援旗
など
旗の基本パーツの名称
旗は、いくつかの基本的なパーツで構成されており、それぞれに名称と役割がある。これらの基本パーツの名称と役割を知ることで、旗のデザインや歴史、使い方をより深く理解できる。
区画・エリアに関する名称
旗には、寸法や掲揚*けいようの向きに関するいくつかの名称がある。これらは、色や模様の配置を決め、旗全体の象徴や意味を正確に伝える役割を持つ。
フィールド

もともと、「旗地*きじ」は、旗に使われている布地*生地そのものや、その材質を表す言葉であり、「旗面*きめん」は、図柄*模様を含めた旗の表面全体を表す言葉である。そのため、図柄の背景部分を意味するフィールドは、「旗地」と呼ぶのがより正確である。
旗の「地色*じいろ」とは、旗全体の背景となる色のことで、模様や紋章、文字などの図柄*ずがらが配置される下地の色のことである。旗の中で最も広い部分を占め、全体の雰囲気や印象を形づくる大切な要素である。
カントン

カントンは、国旗の中でも特に象徴的な意味を持つ部分であり、国家の成り立ちや主権、連合関係などを表現する重要なデザイン要素となる。
ヘッド

フッド

フィンブリエーション

一般的には白や金など、周囲の色と対照的な色が用いられることが多く、これは隣接する色が混ざって見えないようにして、デザイン全体の視認性や識別性を高めるためである。
また、ニュージーランド国旗では南十字星が縁取りされ、南半球の位置とイギリスとの歴史的関係を示し、オーストラリア国旗では連邦の象徴である大きな七角星と南十字星が縁取りで明確に表されている。
寸法・方向に関する名称
旗には、寸法や掲揚の向きに関するいくつかの名称がある。旗の比率や形状は重要な要素で、掲揚するときには上辺や下辺の向きも決まっている。特に、旗の柄やエンブレムの向きは、正しく掲揚するための欠かせない役割を持つ。
ホイスト

/ 揚げ辺 あげべとは、旗竿側の縁や、旗竿側の半分のこと。場合によっては旗竿に沿った縦の長さを表すこともある。
フライ

/ 旗尾 はたおとは、旗尾側の縁や、旗尾側の半分のこと。場合によっては、旗竿に対して垂直な方向*横方向の長さを表すこともある。
レングス

ウィドス

掲揚具の名称
旗には、掲揚具に関するいくつかの名称がある。これらを正しく使用することで、旗を安全かつ快適に掲揚するための役割を果たす。
旗竿

/ flagpole フラッグポールとは、旗を掲げるために設置された背の高い棒や柱のこと。
国旗掲揚用は「国旗掲揚ポール」、のぼり旗用は「のぼりポール」など、用途に応じて「竿」や「棒」という言葉も使われますが、専門的には「ポール」が一般的が使われ散る。
掲揚ロープ

/ hoistalyard ハリアードとは、旗棒に旗を掲げ、昇降させるためのロープのこと。滑車やストッパーと組み合わせて、簡単に旗の昇降が可能。
滑車

/ pulley プーリーとは、旗竿の先端に取り付け、ロープを通すことで旗をスムーズに昇降させる道具のこと。金属製や耐候性樹脂製がある。
ハトメ

/ grommet グロメットとは、ロープやカラビナを通すために、紙や布、ビニールなど旗の素材に開けた穴の補強のために取り付ける、輪状の金属の穴のこと。旗を竿に固定するための金具やクリップ。強風でも旗が外れないように設計されている。
ハトメ加工を施す際には、生地に穴を開ける部分や端の強度を高めるための素材として補強布やテープが使用される。旗や横断幕など、布製品の負荷がかかりやすい箇所に取り付けることで、風や引っ張りによる生地の破損やハトメの外れを防ぎ、耐久性を高める。
石突き

/ ferrule フェルールとは、旗竿の下端に取り付けられている金具のこと。装飾用途の他に、竿を地面に立てた際に安定させ、竿の破損を防ぐ。
旗用スタンド

スタンドには三脚台と五脚台があり、三脚台*さんきゃくだいは3本の脚で旗竿を支える一般的なスタンドで、一般的な旗や会旗、敬弔旗など、比較的軽量な旗の掲揚に適している。五脚台*ごきゃくだいは5本の脚で旗竿を支えるため非常に安定しており、重い旗や風の影響を受けやすい場所での掲揚に向いている。
装飾品
旗には、装飾品に関するいくつかの名称がある。見た目を華やかにするだけでなく、旗の役割や格式を表す役割を持つ。
旗頭

/ ornament オーナメントは、竿頭*さおがしら旗竿の先端につける装飾品のこと。旗を掲げる際に装飾や金具を取り付け、旗の象徴やデザインを目立たせる役割を持つ。
たとえば、日本の国旗で最も一般的に用いられる球形の金色装飾「金球*きんきゅう」、学校の校旗や優勝旗、会旗などに使用される剣先を模した「三方剣*さんぽうけん」、外国旗の掲揚に使われる平たい球状の「扁平球*へんぺいきゅう」、さらに校章入りのものや桜型、消防冠頭など、用途や団体に応じた多様なデザインがある。
フリンジ

タッセル

/ 飾り房 かざりふさとは、旗を豪華に装飾するための付属品のこと。特に優勝旗や式典用の旗などの特別な旗によく用いられる。
デザイン要素
旗は、色や形、模様、紋章やシンボルマークなど、複数のデザイン要素で構成される。これらの要素はそれぞれ意味を持ち、組み合わさることで旗としての象徴的な役割を果たす。
象徴の成り立ちという観点からは、旗のデザイン要素は主に チャージ・エンブレム・バッジの3つに分類できる。
チャージ
チャージ*charge
/ 紋章 もんしょうとは、旗に描かれる像やシンボルのこと。
国旗などのフィールド上に描かれる、星、太陽、月、十字、動物、幾何学模様などの個々の図柄や記号のこと。これらは宗教、自然、歴史、理想などを象徴し、国家の価値観を視覚的に表す役割を持つ。
エンブレム
エンブレム*emblemとは、複数のチャージを一定の構成と意味づけでまとめた象徴全体である。国旗そのものや、中央に置かれる国章や団体章などがこれに当たり、単なる装飾ではなく、公的に認められた象徴として公式文書、建築物、国旗などに用いられる。
色彩だけでは表現しきれない独自の歴史、理念、権威を具体的に示し、他国や他組織との識別を可能にすると同時に、政府や軍などの正当性を示す公的な証としての機能を持つ。
さらに、国旗以外の例として、自動車メーカーのロゴ(トヨタ、メルセデス・ベンツ、BMWなど)、学校の校章、スポーツチームのロゴ、ブレザーの胸ポケットに取り付けられるワッペンなども、所属や識別を示す象徴としてエンブレムに分類される。
バッジ
バッジ*badge
/ 徽章 きしょうとは、エンブレムを人が身に着けたり携帯したりできる形にしたもので、所属や身分を示す目的で用いられる。
たとえば、兵士の制服の国旗章やオリンピック選手の胸に付く国旗ピンなどがあり、これらは金属や布で作られ、胸章・腕章・ピンバッジとして国旗や国章の図柄が表現される。
パイル
シェブロン







