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色相環を知ろう【配色】

配色

表色系  color system

色を数値や記号によって正確に表し体系化したもの。

 

顕色系 けいしょくけい

色相・明度・彩度に基づいて視覚的等間隔になるように配列し体系化したもの。
 

memo
・マンセル表色系
・NCS表色系
・日本色研配色体系(PCCS)
・JIS標準色票

 

混色系 こんしょくけい

加法混色の原理に基づいて色を区分し体系化したもの。
 

memo
・CIE表紙系(XYZ表色系)
・オストワルト表色系

 

色材混合系 しきざいこんごうけい

顔料や染料などから基本となる着色材を一定の比率に基づいて混合し、その色調変化を見本として表示したもの。
 

memo
・DICカラーガイド
・塗装用標準見本帳

 

色相環

色相の変化を順序立てて円環にならべたもの。理想上は境目のない連続的な色の変化を表したものだが、一般的には段階的に並べたカラースケールを円環状に等分し表現されている。

規準となる色がどのような位置関係で配列されているかで、配色効果がわかる仕組みになっている。さらに「記号」や「数字」を用いることで色を表すことができ、言語の壁を越えたコミュニケーションが円滑にできるようになったとされる。

 

マンセル色相環

 

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アメリカの美術教師 マンセルによってつくり出されたカラーシステムで、色の三属性によって物体色を表示する典型的な表色体系である。

 

profile
Albert Henry Munsell アルバート・ヘンリー・マンセル
1858.1.6-1918.6.28
アメリカの美術教師、画家
 
色の名前のつけ方が曖昧で誤解を招きやすいことから、合理的に表現したいと考えたマンセルは 1898年に研究を始める。
 
1905年にその成果として著書 「色彩の表記」を発表し、1943年にアメリカ光学会 が視感評価実験によって修正したものが、現在のマンセル表色系の基礎となっている。

 

色相

 

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主要 5色とした「赤(R)・黄(Y)・緑(G)・青(B)・紫(P)」を、時計周りに等間隔に配置たそれぞれの色の間に「黄赤(YR)・黄緑(GY)・青緑(BG)・青紫(PB)・赤紫(RP)」の中間色 5色を加えた 10色相から成り立っている。さらに 1つの色相はそれぞれ 10等分されている。

 

明度 めいど

理想的な白を「10」、理想的な黒を「0」とし、それらの明度を10等分し数値を使って表されている。

ここでいう「理想的な白」とは光をすべて反射してしまうことを指し、「理想的な黒」とは光をすべて吸収してしまうことをさしているので、物理的には表示できない。そこで一般的には、現実の白は「9.5」、現実の黒は「1.5」とされている。

 

彩度 さいど

色のない無彩色を「0」とし、色の鮮やかさの度合いにより知覚的に等間隔になるように、最大値を「14」として数字が割り当てられて表現されている。

 

マンセル記号

 

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色を記号や数字で表すことで、言葉が通じなくても言語の壁を越えてコミュニケーションが取りやすくなる。

 

色が持つ3つの性質とは
色が持つ3つの性質である「色相・明度・彩度」や、「無彩色・有彩色」、「純色・清色・濁色(中間色)」など、色が持つ性質についてまとめてみました。

 

オストワルト色相環

 

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ドイツの科学者 オストワルトによってつくり出されたカラーシステムで、「へリングの反対色説」に基づいた混色系の代表的なカラーシステム。

 

profile
Friedrich Wilhelm Ostwald フリードリヒ・ヴィルヘルム・オストヴァルト
1853.9.2 – 1932.4.4
ドイツのの科学者
 
触媒作用・化学平衡・反応速度に関する業績が認められ、1909年にノーベル化学賞を受賞。

 

へリングの反対色説

ドイツの生理学者 ヘリングにより、1801年に提唱した「ヤング=ヘルムホルツの三色説」に対し、赤と緑を加法混合によって黄が知覚されるのは無理があると考え、1874年に「反対色説」を発表し唱えたもの。

 

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へリングの反対色説に基づき、「赤 – 緑・黄 – 青」をそれぞれの向き合う位置に置いた 4色の間に、中間色の「橙 – 青緑・黄緑 – 紫」を加え 8色にする。そしてその各色相を、さらにそれぞれ 3等分にして配置した「24色相」で表されている。
また、マンセル色相環と同じく、色相環上で向かい合っている色どうしの2つの色を混ぜ合わせると無彩色(白、グレー、黒)になる「物理補色」である。

 

profile
Karl Ewald Konstantin Hering カール・エヴァルト・コンスタンチーン・ヘリング
1834.8.5 – 1918.1.26
ドイツの生理学者、神経科学者

 

オストワルト記号

 

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色を「記号」や「数字」で表すことで、言葉が通じなくても言語の壁を越えて、コミュニケーションが取りやすくなる。
 
色相は 1~24の数字で表記され、白色量と黒色量は a~pまでの記号で「ヴェーバー・フェヒナーの法則」に基づき対数値で等間隔で目盛られている。

 

ヴェーバー・フェヒナーの法則

「ヴェーバーの法則」は、ドイツの生理学者 ヴェーバーが、刺激の弁別閾(べんべついき:2つの刺激強度を比較しその差を感じることができる値域のこと)は、基準となる基礎刺激の強度に比例するとした法則。
 
「フェヒナーの法則」は、ウェーバーの弟子だった フェヒナーが、ウェーバーの法則から導き出し、人間の感覚は刺激強度の対数に比例するとした法則。

 

profile
Ernst Heinrich Weber
エルンスト・ハインリヒ・ヴェーバー
1795.6.24 – 1878.1.26
ドイツの生理学者、解剖学者
profile
Gustav Theodor Fechner
グスタフ・テオドール・フェヒナー
1801.4.19 – 1887.11.18
ドイツの物理学者、哲学者、心理学者

 

PCCSの色相環

 

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日本色研配色体系 Practical Color Coordinate System
1964年に日本色彩研究所により、配色調和を第一の目的として、マンセル表色系とオストワルト表色系の長所を取り入れてつくられたカラーシステム。

 

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心理四原色とした「赤・黄・緑・青」を円周上に配置し、その 4色の心理補色をそれぞれの対向位置に置き、それぞれの色相の間隔が均等に見えるように 4色を補間して 12色相に配置。
 
さらにその 12色相のそれぞれの間に 1色ずつ加えた「24色相」で表されている。

 

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トーン
PCCSでは、心理4原色を基本とした 24色相を色相環に用いており、PCCSが定めるトーンマップには 12種類の有彩色と 5色の無彩色に分類されている。
 
PCCSの色の表示方法は、PCCS記号を使って三属性を表す方法と、トーン記号を使って二属性を表すの2種類の方法がある。

 

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PCCS記号
色の三属性「色相・明度・彩度」を表す表記方法。
トーン記号
色の二属性「明度・彩度」を表す表記方法。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
またいらしゃいな。