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オストワルトが提唱する色彩調和論とは

色彩調和論

色彩調和論

色彩調和*しきさいちょうわとは、2色以上の色を組み合わせて、全体のバランスや美しさを作り出すこと。特に、その組み合わせた色が見る人に好印象を与えると、それらの色は調和しているといえること。

この色彩調和の考え方は、イングランドの物理学者 アイザック・ニュートン*Isaac Newtonによって、光の分散による「スペクトル」を発見したことから、色彩が科学的に理解されるようになり、その後、多くの学者が配色や色彩の心理的効果について研究を重ね、現代の色彩学の基礎となっている。

 

色彩調和論
シュブルール
色彩の同時対比の法則とこの法則に基づく配色について
ゲーテ
色彩論
ルード
現代色彩学 
オストワルト
色彩の調和
ムーン&スペンサー
色彩調和論
イッテン
色彩の芸術
ジャッド
4つの色彩調和論

 

色彩の調和

ドイツのの科学者 オストワルトが、1918年に発表した『色彩の調和』で、調和を「秩序に等しい」と定義した。

また、調和を得るにはなんらかの共通項を持つ必要があるとし、自ら考案した色彩体系*オストワルト色相環の中で、規則的な位置関係にある配色は調和するとしている。

 

profile
フリードリヒ・ヴィルヘルム・オストヴァルト*Friedrich Wilhelm Ostwald
1853.9.2 – 1932.4.4
 
ドイツのの科学者、色彩学者
触媒作用*しょくばいさよう化学平衡*かがくへいこう、反応速度に関する業績が認められ、1909年にノーベル化学賞を受賞。

 

オストワルト表色系

 

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1920年頃に発表された「へリングの反対色説」に基づく表色系で、混色系の代表的なカラーシステム。
 
特徴
マンセル色相環やPCCS色相環の色の並びとは反対で、色相環上で向かい合った色*反対色の関係も異なる。マンセルやPCCSでは「心理補色」とされるが、オストワルト表色系では、反対色同士を混ぜ合わせると無彩色になる「物理補色」となる。

 

へリングの反対色説

ドイツの生理学者 ヘリングは、1801年に提唱された ヤング=ヘルムホルツの「三色説」に対して、赤と緑を加法混合で黄が知覚されるという考えに無理があると考え、1874年に「反対色説」を発表した。

 

profile
カール・エヴァルト・コンスタンチーン・ヘリング*Karl Ewald Konstantin Hering
1834.8.5 – 1918.1.26
ドイツの生理学者、神経科学者

 

混色系

混色系とは、あらかじめ混ぜる色を決めておいて、その混合比率を変えることによって色を表現すること。オストワルトは、理想的な「白*W + 黒*B + 純色*F」を回させながら混合することで、すべての色をつくることができると考えた。

 

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回転混色
回転混色*かいてんこんしょくとは、色分けされた円盤を高速回転させることにより、新しい色を得る方法のこと。
 

混色例
白 25% + 黒 25% + 純色 30% = 新しい色 100%
白 50% + 黒 20% + 純色 30% = 新しい色 100%
白 10% + 黒 20% + 純色 70% = 新しい色 100%

 

オストワルトの色立体

 

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等色相三角形
等色相三角形*とうしきそうさんかくけいとは、白・黒・純色を頂点とした、同一色相における色の配列を示す三角形のこと。
 
オストワルトの色立体は、整った複円錐形*ふくえんすいけいのそろばん型をしており、その垂直断面がこの「等色相三角形」にあたる。

 

等色相面

 

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等白系列
等白系列*とうはくけいれつとは、純色と黒を結んだ辺に平行な系列のことで、含まれる白の量がすべて等しい。

 

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等黒系列
等黒系列*とうこくけいれつとは、純色と白を結んだ辺に平行な系列のことで、含まれる黒の量がすべて等しい。

 

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等純系列
等純系列*とうじゅんけいれつとは、白と黒を結んだ辺に平行な系列のことで、含まれる純色の量がすべて等しい。

 

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等価値色系列
等価値色系列*とうかちしきけいれつとは、各等色相三角形において同じ位置にある色を、色相環に沿って水平に結んだ系列のこと。これらは色相は異なるが、含まれる白・黒・純色の比率はすべて等しい。

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