奈良時代
奈良時代*ならじだいの元号*年号は、「霊亀」から「神護景雲」まで「9」の元号が存在しており、そのうち「5」の元号が唯一「4文字の年号」を採用されていた時期でもある。
霊亀 れいき
和銅8年9月2日
715年10月3日
霊亀3年11月17日
717年12月24日
3年
第44代女帝 元正天皇 げんしょうてんのう
在位
霊亀元年9月2日-養老8年2月4日
715年10月3日-724年3月3日
元正天皇即位の際に、左京職*さきょうしきが、良いことが起こる前兆を表す亀「瑞亀*ずいき」を献上*けんじょうした祥瑞*しょうずいによる改元
由来
良いことが起こる前兆を表す亀「瑞亀」が献上されたことから、中国神話に登場する霊獣*れいじゅうの一種である「霊亀」に由来する
養老 ようろう
霊亀3年11月17日
717年12月24日
養老8年2月4日
724年3月3日
8年
第44代女帝 元正天皇 げんしょうてんのう
在位
霊亀元年9月2日-養老8年2月4日
715年10月3日-724年3月3日
美濃国*みののくに
/ 岐阜県の多度山*たどやまを訪れた元正天皇が「美泉*びせん
/ 養老の滝
」を発見し、その清らかな水を「老いを養う若返りの水」であると感動した祥瑞*しょうずいによる改元
由来
美濃国の多度山を訪れた元正天皇が「美泉」を発見し感動したことに由来する
神亀 じんき
神亀 しんき
養老8年2月4日
724年3月3日
神亀6年8月5日
729年9月2日
6年
第45代 聖武天皇 しょうむてんのう
在位
神亀元年2月4日-天平感宝元年7月2日
724年3月3日-749年8月19日
改元する前の年に「白亀*はっき
/ 白いカメ」が献上*けんじょうされた祥瑞*しょうずいによる改元
由来
「白い亀」が献上されたことから、中国では良いことが起こる前兆を表す亀を「神亀」ということに由来する
天平 てんぴょう
天平 てんびょう
神亀6年8月5日
729年9月2日
天平21年4月14日
749年5月4日
21年
第45代 聖武天皇 しょうむてんのう
在位
神亀元年2月4日-天平感宝元年7月2日
724年3月3日-749年8月19日
左京職*さきょうしき 藤原麻路*ふじわらのまろが、甲羅に「天王貴平知百年*現天皇の治世は貴く、平和が百年続くであろう」の文字が書かれた「亀」を献上*けんじょうした祥瑞*しょうずいによる改元
由来
亀の甲羅に書かれていた「天王貴平知百年」の文にある、天皇を意味する「天」と平和を意味する「平」に由来する
天平感宝
てんぴょうかんぽう
天平21年4月14日
749年5月4日
天平感宝元年7月2日
749年8月19日
3か月
第45代 聖武天皇 しょうむてんのう
在位
神亀元年2月4日-天平感宝元年7月2日
724年3月3日-749年8月19日
陸奥国*
/ 福島県、宮城県、岩手県、青森県と秋田県の一部の国司 百済王敬福*くだらのこにきしきょうふくが、涌谷*わくや
/ 宮城県遠田郡で採掘された「金900両*約13kg」を献上*けんじょうした祥瑞*しょうずいによる改元
由来
塗金に用いる黄金が不足し、東大寺の大仏の造営が難航していた時に、「金」を献上されたことに、聖武天皇が大変喜んだことに由来する
天平勝宝 てんぴょうしょうほう
天平感宝元年7月2日
749年8月19日
天平勝宝9歳8月18日
757年9月6日
9年
第46代女帝 孝謙天皇 こうけんてんのう
在位
天平勝宝元年7月2日-天平宝字2年8月1日
749年8月19日-758年9月7日
聖武天皇からの譲位*じょうい
/ 天皇や君主が存命中にその地位を後継者に譲ることを受けて、娘である阿部内親王*あべないしんおうが践祚*せんそ
/ 天皇の位を受け継ぐことし、孝謙天皇となったことによる改元
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天平宝字 てんぴょうほうじ
天平勝宝9歳8月18日
757年9月6日
天平宝字9年1月7日
765年2月1日
9年
第46代女帝 孝謙天皇 こうけんてんのう
在位
天平勝宝元年7月2日-天平宝字2年8月1日
749年8月19日-758年9月7日
第47代 淳仁天皇 じゅんにんてんのう
在位
lb-天平宝字8年10月9日
758年9月7日-764年11月6日
第48代女帝 称徳天皇 しょうとくてんのう
在位
天平宝字8年10月9日-神護景雲4年8月4日
764年11月6日-770年8月28日
孝謙天皇の寝殿の天井に「天下大平*てんかたいへい
/ 天下泰平」の文字が現れたことと、聖武天皇の一周忌法要の最終日に、駿河国*するがのくに
/ 静岡県中部から蚕*かいこが産んだ卵が描いたとされる「五月八日 開下帝釋標知天皇命百年息*5月8日に帝釈天(たいしゃくてん)は天門を開き、聖武天皇の一周忌法要を見事にやり遂げた天皇を見て、天皇の治世が百年続くであろう」と読める文字「宝字」が献上*けんじょうされた祥瑞*しょうずいによる改元
由来
蚕が産んだ卵が描いたとされる「五月八日 開下帝釋標知天皇命百年息」と読める文字「宝字」が献上されたことに由来する
天平神護 てんぴょうじんご
天平神護 てんびょうじんご
天平宝字9年1月7日
765年2月1日
天平神護3年8月16日
767年9月13日
3年
第48代女帝 称徳天皇 しょうとくてんのう
在位
天平宝字8年10月9日-神護景雲4年8月4日
764年11月6日-770年8月28日
淳仁天皇の廃位に伴い、孝謙天皇が重祚*ちょうそし称徳天皇となったことによる改元
由来
「藤原仲麻呂の乱*ふじわらのなかまろのらん
/ 恵美押勝の乱」を「神霊の護り」によって平定したことに由来する
神護景雲 じんごけいうん
天平神護3年8月16日
767年9月13日
神護景雲4年10月1日
770年10月23日
4年
第48代女帝 称徳天皇 しょうとくてんのう
在位
天平宝字8年10月9日-神護景雲4年8月4日
764年11月6日-770年8月28日
伊勢国*いせのくに
/ 三重県や三河国*みかわのくに
/ 愛知県で、めでたいことが起こる前兆とされる虹色の雲「慶雲」が現れた祥瑞*しょうずいによる改元
由来
めでたいことが起こる前兆とされる虹色の雲「慶雲」が現れたことに由来する
宝亀 ほうき
神護景雲4年10月1日
770年10月23日
宝亀12年1月1日
781年1月30日
12年
第49代 光仁天皇 こうにんてんのう
在位
宝亀元年10月1日-天応元年4月3日
770年10月23日-781年4月30日
光仁天皇即位の際に、肥後国*ひごのくに
/ 熊本県より、相次いで「白亀*はっき
/ 白いカメ」が献上*けんじょうされた祥瑞*しょうずいによる改元
由来
「白い亀」が相次いで献上されたことに由来する
天応 てんおう
天応 てんのう
宝亀12年1月1日
781年1月30日
天応2年8月19日
782年9月30日
2年
第49代 光仁天皇 こうにんてんのう
在位
宝亀元年10月1日-天応元年4月3日
770年10月23日-781年4月30日
第50代 桓武天皇 かんむてんのう
在位
天応元年4月3日-延暦25年3月17日
781年4月30日-806年4月9日
伊勢神宮に奉仕した斎王*
/ 巫女として奉仕した未婚の内親王の御所伊勢斎宮*いせさいぐう」に美しい雲「美雲*びうん」が現れてた祥瑞*しょうずいによる改元
「易経(周易)」
順天応人
天の意志に従って人々の期待に応える
延暦 えんりゃく
天応2年8月19日
782年9月30日
延暦25年5月18日
806年6月8日
25年
第50代 桓武天皇 かんむてんのう
在位
天応元年4月3日-延暦25年3月17日
781年4月30日-806年4月9日
光仁天皇からの譲位*じょうい
を受けて、第一皇子である山部親王*やまべしんのうが重祚*ちょうそし、桓武天皇になったことによる改元
「群書治要」巻26
群書治要*ぐんしょちようとは、古代中国の唐時代の書物。
民詠徳政、則延期過歴
民が徳を讃えて国を治めば、時の経過を遅らせることができる