動物
その季節に活動が活発になり姿を現す、昆虫や鳥、魚、動物など生き物を表わす季語。
貝類
あめふらし
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アメフラシ科アメフラシ属のナメクジ状の巻貝
昔からアメフラシをいじめると雨が降ったり、海がしけになるという言い伝えがある
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鳥類
いわつばめ
いはつばめ
ツバメ科ツバメ属の鳥
だけつばめ
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魚類
うおじま
うをじま
春に、魚が産卵のため陸地近くへ押し寄せ、小島のように見える現象
魚島時 うおじまどき
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魚類
うきだい
うきだひ
春の大潮のときに、産卵のため瀬戸内海にきた鯛が、潮流などの影響で水圧が急に減少し、浮き袋の調節がうまく出きず浮き上がる現象
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水生生物
うに
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ウニ綱の棘皮動物の総称
全身が栗のイガのような棘(とげ)に覆われている
赤海胆 あかうに
海栗、雲丹 うに
海胆刺す うにさす
海胆突く うにつく
海胆の刺 うにのとげ
海胆の針 うにのはり
粒雲丹 つぶうに
生雲丹 なまうに
練雲丹 ねりうに
紫海胆 むらさきうに
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貝類
うみうし
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軟体動物門腹足綱に属する貝殻のない巻貝
花電車 はなでんしゃ
みかど海牛 みかどうみうし
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哺乳類
おとしづの
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春から初夏にかけて、鹿の角が抜け落ちて生え変わること
落ち角 おちつの
鹿の角落つ しかのつのおつ
忘れ角 わすれづの
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昆虫
かいこ
こ
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鱗翅目カイコガ科の昆虫 クワコの幼虫
お蚕 おかいこ
蟻蚕 ぎさん
桑子 くわこ
毛蚕 けご
透蚕 すきこ
春蚕 はるご
野蚕 やこ
秋蚕 あきご
蚕蛾 さんが
夏蚕 なつご
繭 まゆ
両生類
かと
かど
くわと
蛙の子
おたまじゃくし
お玉杓子 おたまじゃくし
蛙生まる かえるうまる
蛙子 かえるご
蛙の子 かえるのこ
蝌蚪生まる かとうまる
蝌蚪の紐 かとのひも
数珠子 じゅずこ
蛙
爬虫類
かめなく
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実際には鳴かないが、亀が鳴くように聞こえるという、空想的な季語
亀の看経
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鳥類
からすのす
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3月~4月頃に、木の高い所に、木の小枝を椀のような形につくるカラスの巣
鴉の巣 からすのす
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両生類
かえる
かわず
かはづ
無尾目の両生類の総称
赤蛙 あかがえる
蛙 かえる
蛙合戦 かわずがっせん
蛙田 かわずだ
田蛙 たかわず
土蛙 つちがえる
筒井の蛙 つついのかわず
遠蛙 とおがえる、とおかわず
殿様蛙 とのさまがえる
泥蛙 どろがえる
鳴く蛙 なくかえる
苗代蛙 なわしろがえる、なわしろかわず
初蛙 はつかわず
昼蛙 ひるかわず
山蛙 やまがえる
夕蛙 ゆうかわず
夜蛙 よがえる
蝌蚪 かと
蟇 ひき、ひきがえる
牛蛙 うしがえる
鳥類
きじのす
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4、5月ごろに、野原や雑木林などの草におおわれた地上につくるキジの巣
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魚類
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ニシキギンポ科の硬骨魚
うみどじょう
かみそり
かみそりうお
なきり
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哺乳類
こねこ
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春に生まれた猫の仔
猫は、仔を春に生むことが最も多いとされている
親猫 おやねこ
仔猫 こねこ
子持猫 こもちねこ
猫生まる ねこうまる
猫の親 ねこのおや
猫の子 ねこのこ
猫の産 ねこのさん
孕猫 はらみねこ
猫の恋 ねこのこい、ねこのこひ
鳥類
さぎのす
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3月下旬から4月下旬ごろに、高い木の枝上や竹藪などに、一か所にたくさん集まって巣をつくるサギの巣
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魚類
さくらうぐい
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コイ科の硬骨魚
桜の花が咲くころに、産卵期のウグイは腹部に赤い縦の婚姻色が表れる
赤魚 あかお
赤っ腹 あかっぱら
石斑魚 うぐい
花うぐひ はなうぐい
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甲殻類
さくらえび
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サクラエビ科の深海性の、体長約 5センチの小エビ
蝦干す えびほす
ひかり蝦 ひかりえび
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魚類
さくらだい
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スズキ目ハタ科の海水魚
桜の咲くころに産卵するために瀬戸内海や沿岸の浅瀬に集まる真鯛
雌は産卵期を迎えて濃い桜色の婚姻色に染まる
烏賊鯛 いかだい
姿見の鯛 すがたみのたい
乗込鯛 のっこみだい
花見鯛 はなみだい
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魚類
さわら
さはら
サバ目サバ科の海水魚
産卵期を迎える4月から6月ごろに瀬戸内海に集まり多く獲れる
いぬさわら
沖鰆 おきさわら
狭腰 さごし
さごち
馬鮫魚 さわら
鰆網 さわらあみ
鰆船 さわらぶね
たいわんさわら
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鳥類
さんしょうくい
さんせうくひ
サンショウクイ科の小鳥
山椒喰 さんしょくい
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鳥類
すずめのこ
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年に2、3回あるスズメの繁殖期の中でも、春に生まれたスズメの雛
日本では古来より「初物=縁起が良い」という風潮があることから、春の季語となっているようだ
親雀 おやすずめ
黄雀 きすずめ
子雀 こすずめ
雀子 すずめこ
雀の雛 すずめのひな
春の雀 はるのすずめ
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鳥類
すずめのす
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人が住んでいるところに棲んで、早春から夏にかけて、人家の屋根や軒などに藁でつくるスズメの巣
巣引雀 すびきすずめ
巣藁雀 すわらすずめ
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鳥類
すだち
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春に生まれた鳥の雛が、成育して巣を離れること
親鳥 おやどり
子鳥 こどり
巣立鳥 すだちどり
鳥巣立つ
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鳥類
せんだいむしくい
せんだいむしくひ
ウグイス科の小鳥
ムシクイ科ムシクイ属の小鳥
日本には夏鳥として渡来し、山地で繁殖する
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鳥類
たかのす
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4月から6月ごろに、山地の高い樹上や断崖などに枯れ草や枯れ枝でつくるタカの巣
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鳥類
つるのす
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4月から5月ごろに、湿地の上にハンノキの枝やアシでつくるツルの巣
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魚類
なたねふぐ
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菜の花が咲くころ産卵期を迎えるフグの総称
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魚類
のっこみぶな
のりこみぶな
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春先に水がぬるむと産卵のために群れをなして、大きな川から小川や水田に勢いよく乗り込んでくるフナ
春の鮒 はるのふな
春鮒釣 はるふなつり
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昆虫
はえうまる
はへうまる
腐った魚などにわいた蛆(うじ)が、春になりハエに羽化(うか)すること
蠅の子 はえのこ
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魚類
はつぶな
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コイ科フナ属の淡水魚
春になって初めて獲れるフナ
初鮒 はつふな
山吹膾 やまぶきなます
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水生生物
はない
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コウイカ科の小形のイカ
桜の咲くころに採れるイカ
甲烏賊 こういか
桜烏賊 さくらいか
真烏賊 まいか
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昆虫
はなみじらみ
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シラミ科の昆虫で、ヒトや動物に寄生して血を吸う害虫
花見の時期になると、暖かさに誘われて活発に動きはじめるシラミ
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昆虫
しゅんせん
はるぜみ
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セミ科の昆虫
晩春から夏にかけて、ほかの蝉にさきがけて鳴き始めるセミ
春の蝉 はるのせみ
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昆虫
はるのか
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4月ころに見かける蚊
卵で越冬したり、成虫で越冬したりしたものが、春の陽気につられて活動しはじめる蚊のこと
初蚊 はつか
春蚊 はるか
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鳥類
はるのかも
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春深くなってもまだ帰らずに残っているカモ
カモは、晩秋にシベリアなどの北方から渡来して冬を日本で過ごし、春先にまた北方へ帰っていく渡り鳥
残る鴨 のこるかも
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鳥類
はるのかり
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春になってもまだ帰らずに残っているガン
ガンは、晩秋にシベリアなどの北方から渡来して冬を日本で過ごし、春先にまた北方へ帰っていく渡り鳥
残る雁 のこるかり
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昆虫
はるののみ
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春になり動きが活発になったノミ
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魚類
ひがい
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コイ科の淡水魚
油鰉 あぶらひがい
さくらばえ
つらなが
とうまる
ほやる
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鳥類
ほうらんき
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春から初夏にかけて、雛がかえるまで親鳥が卵を温める期間
小鳥の卵 ことりのたまご
鳥の卵 とりのたまご
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鳥類
ほおじろ
ほほじろ
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スズメ目ホオジロ科の鳥
画眉鳥 がびちょう
深山頬白 みやまほおじろ
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水生生物
ほたるいか
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ホタルイカモドキ科のイカ
全身に多数の発光器をもち発光する
こいか
まついか
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魚類
ます
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サケ科に属する硬骨魚の総称
あかめ
あめ鱒 あめます
海鱒 うみます
樺太鱒 からふとます
桜鱒 さくらます
背張鱒 せっぱります
上り鱒 のぼります
腹赤 はらか
紅鱒 べにます
本鱒 ほんます
鱒釣 ますつり、ますづり
鱒之介 ますのすけ
鱒上る ますのぼる
駱駝鱒 らくだます
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鳥類
むぎうずら
むぎうづら
3月から4月ごろに、青々とのびる麦の中で雛を育てるウズラ
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鳥類
もどりしぎ
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春に北方へと飛び去るシギ
帰り鴫 かえりしぎ
春の鴫 はるのしぎ
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鳥類
よぶこどり
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人を呼ぶような鳴き声の春の鳥
稲負鳥(いなおおせどり)、百千鳥(ももちどり)とともに、古今伝授の三鳥のひとつと数えられている鳥
万葉集にもよく出てくる鳥の名前であるが実体は不明で、カッコウやウグイス、ホトトギス、ツツドリなどの説がある
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
またいらしゃいな。