地理
田畑、山、川、海など自然を表わす季語。
山野
いてどけ
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春の暖かさで凍てついた冬の大地が解けること
凍解く いてどく
凍ゆるむ いてゆるむ
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水系
こおりどけ
こほりどけ
冬の間、海や川、湖沼に張っていた氷が、春になって解けること
浮氷 うきごおり
解氷 かいひょう
解氷期 かいひょうき
解氷湖 かいひょうこ
氷消ゆ こおりきゆ
氷解く こおりとく
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山野
ざんせつ
―
春になってもまだ残っている雪
陰雪 かげゆき
去年の雪 こぞのゆき
残る雪 のこるゆき
雪形 ゆきがた
雪残る ゆきのこる
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労働
でがわり
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旧暦 8月2日に、年季を終えた奉公人が交代すること
居重ね いがさね
居なり いなり
御目見得 おめみえ
古参 こさん
新参 しんざん
重年 ちょうねん
出替 でがわり、でがはり
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山野 水系
なだれ
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山の斜面などに積もっている雪が、春の暖かさにより崩れて滑り落ちること
風雪崩 かぜなだれ
地こすり じこすり
底雪崩 そこなだれ
なだれ雪 なだれゆき
雪くずれ ゆきくずれ
雪なだれ ゆきなだれ
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水系
のこるこおり
のこるこほり
春になっても、川や湖沼の水辺などにまだ解け残っている氷
浮氷 うきごおり
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水系
はるでみず
はるでみづ
春の雪解け水や長雨によって河川などが増水し、洪水を引き起こすこと
春の洪水 はるのこうずい
雪しろ出水 ゆきしろでみず
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水系
ひがんじお
ひがんじほ
春分と秋分の頃に発生する大潮
干満の差が最も大きくなる潮汐で、地球に対して月と太陽が一直線に並ぶことで起潮力が合わさって発生する
単に「彼岸潮」というと、俳句では「春の季語」として分類される
春分潮
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食
ひなあられ
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3月3日の桃の節句に供えるあられ菓子
雛菓子 ひながし
豆炒 まめいり
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水系
みずぬるむ
みづぬるむ
春になって、川や池の水が温かさを増してくること
温む池 ぬるむいけ
温む川 ぬるむかわ
温む沼 ぬるむぬま
温む水 ぬるむみず
春の水 はるのみず
水系
ゆきしろ
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春の暖かさにより、山などに積もった雪が解けて、川や野原に水があふれ出ること
雪汁 ゆきしる、ゆきじる
雪代 ゆきしろ
雪しろ水 ゆきしろみず
雪代水 ゆきしろみず
雪濁り ゆきにごり
雪解 ゆきどけ
水系
ゆきげ
ゆきどけ
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春の暖かさにより、山などに積もった雪が解けること
雪消 ゆきげ
雪解風 ゆきげかぜ
雪解川 ゆきげがわ
雪解雫 ゆきげしずく
雪解野 ゆきげの
雪解畠 ゆきげはたけ
雪解水 ゆきげみず
雪消水 ゆきげみず
雪解道 ゆきげみち
雪滴 ゆきしずく
雪解くる、雪融くる ゆきとくる
雪しろ ゆきしろ
山野
ゆきま
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春のあたたかさで雪が溶けて、地肌があらわになったところ
雪の絶間 ゆきのたえま
雪の暇 ゆきのひま
雪解 ゆきげ、ゆきどけ
水系
りゅうひょう
りうひよう
北の海で、冬に氷結した海水が、春になって少しずつ溶け出し、割れた氷塊が海面を漂流すること
海明 うみあけ
氷流る こおりながる
氷流るる こおりながるる
流氷期 りゅうひょうき
流氷盤 りゅうひょうばん
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