生活(人事)
衣食住、仕事、健康など人の暮らしに関する季語。
食
あさづけ
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大根、なす、きゅうりなどを塩やぬかぬかや麴(こうじ)に漬けたもの
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習俗
いのこ
ゐのこ
旧暦10月の最初の亥の日
旧暦10月の亥の日の亥の刻に亥の子餅を食べて、無病息災を願う風習
亥の神祭 いのかみまつり
猪の子 いのこ
亥の子石 いのこいし
亥の子突 いのこづき
亥の子餅 いのこもち
亥の日祭 いのひまつり
御成切 おなりきり
厳祥 げんしょう
玄猪 げんちょ
御厳重 ごげんじゅう
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労働
うまさげる
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冬になって牧場を閉鎖し、牛や馬を牛舎や厩(うまや)に収容すること
馬下 うまさげ
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習俗
かがしあげ
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旧暦10月10日に長野県や山梨県などで行われる行事
田から引き揚げた案山子を庭で祭るもの
そめの年取り そめのとしとり
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住
かざよけ
かぜよけ
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冬の寒風を防ぐために、家のまわりに垣根や塀をめぐらせること
風垣 かざがき
風囲 かざがこい
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食
かりあげもち
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稲刈り終えたときの祝いにつく餅
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住
きたまどふさぐ
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北風を防ぐために、北向きの窓を板や筵でふさいだり、すきま風を防ぐために目ばりをしたりすること
北塞ぐ きたふさぐ
北窓閉じる きたまどとじる
北窓閉づ きたまどとづ
北窓塗る きたまどぬる
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芸能
くちきり
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茶道において、晩春のころに採取した新茶を陶器の壺のなかに詰めて口を封じておいたものを、初冬のころに茶会の席上で封切し茶臼でひいて茶をたてること
口切茶事 くちきりさじ、くちきりちゃじ
口切茶会 くちきりちゃかい
口切の茶事 くちきりのさじ
茶の口切 ちゃのくちきり
壺の口切 つぼのくちきり
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習俗
くまで
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酉の市で売られる縁起物
幸運や金運を掻き集めるという意味から商売繁盛の縁起物とされる
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労働
こうぞむす
かうぞむす
手漉和紙をつくるための作業で、楮(こうぞ)を蒸すこと
楮刈る こうぞかる
楮晒す こうぞさらす
楮踏む こうぞふむ
楮もむ こうぞもむ
椿の皮剥ぐ つばきのかわはぐ
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農事
こんにゃくほる
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蒟蒻薯の球茎を収穫すること
蒟蒻玉 こんにゃくだま
蒟蒻玉掘る こんにゃくだまほる
蒟蒻玉干す こんにゃくだまほす
蒟蒻干す こんにゃくほす
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労働
しきまつば
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霜雪よけのため、庭などに松の枯葉を敷くこと
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住
しもよけ
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庭木や草花を霜の害から防ぐために、わらやこもなどで覆うこと
霜覆 しもおおい
霜囲 しもがこい
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労働
しゅろはぐ
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シュロの皮をはぐこと
棕櫚むく しゅろむく
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農事
しょうがほる
しやうがほる
生姜を収穫すること
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農事
そばかり
そばがり
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秋蕎麦を晩秋から初冬にかけて刈り取ること
蕎麦干す そばほす
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農事
だいこんあらう
だいこんあらふ
畑から引き抜いてきた大根を洗うこと
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農事
だいこんひき
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大根を収穫すること
だいこ引き だいこひき
大根馬 だいこんうま
大根車 だいこんぐるま
大根舟 だいこんぶね
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農事
だいこんほす
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沢庵漬けなどにする大根を干すこと
懸大根 かけだいこん
干大根 ほしだいこん
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農事
たくあんづけ
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干大根に糠(ぬか)と塩をし漬物にする
新沢庵 しんたくあん
新漬沢庵 しんづけたくあん
大根漬け だいこんづけ
大根漬ける だいこんつける
沢庵 たくあん
沢庵漬く たくあんつく
沢庵漬る たくあんつける
早漬沢庵 はやづけたくあん
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労働
とうじきたる
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日本酒を醸造する寒冷の時期に、農村から職人が酒造家のもとへ出稼ぎに来たこと
倉入り くらいり
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習俗
とおかんや
とをかんや
旧暦10月10日に、西日本の亥の子に対して、主に東日本の農村で行われる収穫祭
旧暦10月10日の夕に、稲刈りを終えて、田の神が山へ帰っていくのを送る行事
丘亥の子 おかいのこ
大根の年取り だいこんのとしとり
田の亥の子 たのいのこ
亥の子、ゐのこ
農事
はすねほる
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レンコンを収穫すること
蓮堀 はすほり
蓮掘る はすほる
れんこん掘る れんこんほる
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住
ふゆがま
ふゆがまへ
冬の寒さが厳しい地方で、風除けや雪除けを家の周囲に施し、本格的な冬に備えること
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住
ぼたんたきび
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枯れた牡丹の木を焚いて供養すること
牡丹供養 ぼたんくよう
牡丹焚く ぼたんたく
牡丹粗朶 ぼたんそだ
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農事
むぎまき
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麦の種を蒔くこと
麦蒔く むぎまく
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住
めばり
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板戸や障子戸から雪や風が吹き込むのを防ぐため、綿をつめた紙やテープを戸の隙間に張ること
隙間張 すきまはり
隙間張る すきまはる
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労働
やぐらうり
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炬燵に使う櫓を担いで家々を売り歩くこと
炬燵売 こたつうり
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住
ろびらき
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冬になってはじめて炉を開いて囲炉裏などに火を入れること
旧暦10月の亥の日に、茶道で使う炉に火を入れること
囲炉裏開く いろりひらく
木地炉縁 きじろぶち
塗炉縁 ぬりろぶち
炉開茶会 ろびらきちゃかい
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