黄
約 570~590nmの範囲で規定される色
色の三原色
黄
光の三原色
黄
総称
「山吹、黄土、アイボリー、クリーム、カーキー」など、光や向日葵の花弁のような黄系統の色の総称
黄という漢字は、ものの形をかたどって作られた「象形文字(しょうけいもじ)」が変化したもの。矢の先に油を染み込ませ、 火をともして射る「火矢」の形を表した、火矢の「黄色い光」の意味から成り立った文字である。
日本語のきは、「木・生・金」など、語源とされる多くの説があるようだが、詳しくは知られていない。また、単独で「黄」と表現できるが、「き」の一音で色を表していることが分かりにくいため、「黄色」と表現されることが多い。
英語の「Yellow」は、ゲルマン語では輝くという意味の「ghel-」がYellowの原型といわれ、YellowとGoldの両方の 語源とされている。
ゲルマン語
インド・ヨーロッパ語族の古代ゲルマン語に属する言語。ドイツ語、英語、オランダ語、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語、アイスランド語などの祖先の言語である。
インド・ヨーロッパ語族とは、歴史的にインドからヨーロッパにかけて分布している言語の多くが属する言語グループである。ただし、この語族に属する英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語などの分布範囲が、植民地化の進行に伴って拡大したため、現在は北米、南米、アフリカ、オセアニアなどでも日常的に用いられている。
ゲルマン語、ロマンス語(ラテン語、フランス語、イタリア語、スペイン語など)、スラヴ語(ロシア語など)、ギリシア語、インドのサンスクリット語、ヒンディー語、イランのペルシア語などの諸言語の起源は、数千年前に存在した印欧祖語(いんおうそご)であると考えられている。
性質
月明りや太陽光など光を感じさせる、有彩色の中でもっとも明るい色。「希望」や「喜び」といった感情を生み出す。
・膨張色
・進出色
・温暖色
・興奮色
・軽量色
イメージ
具体的イメージ
レモン、バナナ、パイナップル、月、星、銀杏、向日葵、ひよこ
抽象的イメージ
希望、明るい、楽しい、愉快、陽気、華やか、活発、危険、注意、幸福、開放感、幼い、目立つ、未来、にぎやか、警戒、発展
心理的効果
ポジティブイメージ
・気分を高揚させる
・判断力が上がる
・気分が明るくなる
・意欲や向上心を高めてくれる
・コミュニケーションを良好にする
・注意喚起をする
ネガティブイメージ
・膨張色なので単一で使うとぼやけた感じになる
・自分勝手、軽率などの子供っぽい印象が強い
生理的効果
・消火器系の活動を活発に消化吸収を促す
・リンパ系の活動を活発にする
・運動神経を活発化させる
黄色を好む人の性格
・天真爛漫でフレンドリー
・無邪気で子供っぽい
・マイペースで自己中心的
・ユーモアがある
・好奇心旺盛
・知識欲が強い
・お調子者
・無神経
・浪費家
・頭の回転が速い
・寂しがり屋
・おしゃべり
・冒険好き
・まわりの状況を考えない
・知ったかぶりをする
・ムードメーカー
・八方美人
ポイント
ファッション
人の心を解放させる効果があるので、黄色を身に着けると初対面の人からでも、自然と声をかけやすい印象を与え、コミュニケーションを円滑にしてくれる効果がある。
インテリア
一般的には、黄色をインテリアに取り入れるとカジュアルな明るい雰囲気になることが多い。また、青や黒などの濃い色と組み合わせて使うと、メリハリが生まれ、黄色の魅力が引き立てられ、個性的な空間になる。
家族が集うリビングを明るい雰囲気にしたい時や、日当たりの悪い部屋にクリーム系のインテリアを入れると、暗い部屋でも開放的にみせてくれる。
視認性
昼でも夜でもはっきりとみることができる視認性の高さもあり、立ち入り禁止のバリケードや信号機など「注意を喚起」するサイン色として多く利用されている。