赤
約 620~750nm*ナノメートルの範囲で規定される色
色の三原色
マゼンタ / 赤紫
光の三原色
赤
総称
「朱、紅、緋、茶、桃、橙」など、火や血のような赤系統の色の総称
意味・由来
「赤」という漢字は、象形文字*しょうけいもじや指事文字*しじもじを組み合わせた「会意文字*かいいもじ」から変化した文字。
両手・両足を広げた人の象形「大」と、燃え上がる炎の象形「火」から成り立ち、火の光を浴びる人や、炎が大きく燃え上がる様子を表している。
日本語の「あか」は、夜明けの「あけ」や暁*あかつきの「あか」に由来し、太陽や光と結びついた言葉で、黒の「くろ」と対になる光の明暗を示す表現としても使われている。
英語の「Red」だけでなく、ヨーロッパの言語で「赤」を表す言葉には、フランス語の「Rouge*ルージュ」、ドイツ語の「Rot*ロート」、イタリア語の「Rosso*ロッソ」など、「R」で始まる単語が多く見られる。これらは、サンスクリット語の「reudh-*赤い、血のような」が語源とされ、古くから赤色は文化的・象徴的な意味を持っていたことがわかる。
サンスクリット語
インド・ヨーロッパ語族には、古代インド・アーリア語に属する言語が含まれ、インドや南アジア、東南アジアで用いられていた。
この語族は、歴史的にインドからヨーロッパにかけて広がる多くの言語を含むグループである。英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語などは、植民地化の進行に伴って拡大し、現在は北米、南米、アフリカ、オセアニアなどでも日常的に使用されている。
インド・ヨーロッパ語族の主要な言語群には、以下のようなものがある。これらの言語の共通の起源は、数千年前に存在した「印欧祖語*いんおうそご」にあると考えられている。
英語
ドイツ語
オランダ語
デンマーク語
スウェーデン語
など
ロマンス語
ラテン語
フランス語
イタリア語
スペイン語
など
ロシア語
など
その他
ギリシャ語
サンスクリット語(インド)
ヒンディー語(インド)
ペルシア語(イラン)
など
性質
色の性質は、視覚を通して人の心理や行動に影響を与えると考えられている。
赤色は、太陽や炎のように熱やエネルギーを感じさせるアクティブな色。また、血や肉など生命に関わるものと結びつくことが多いため、ほかの色に比べて強い刺激*しげきや印象を与える特徴*とくちょうがある。
・膨張色
・進出色
・温暖色
・興奮色
イメージ
色のイメージは、視覚を通して人の心理や行動に影響を与えると考えられている。
そのイメージは、実際に見えるものや物理的な対象を示す「具体的イメージ」と、感情や心理的な印象を表す「抽象的イメージ」に分けて整理することができる。
いちご
トマト
りんご
血液
肉
口紅
太陽
火
赤信号
消防車
祝い
火
辛い
強さ
愛情
危険
注意
警告
緊張
興奮
残酷
刺激
嫉妬
情熱
温かい
活動的
攻撃的
女性的
生命力
ロマンス
エネルギー
心理的効果
色は人間の感情や心理状態に影響を与えることが知られており、気分や行動に変化をもたらすと考えられている。
その心理的効果は、前向きな印象を与える「ポジティブイメージ」と、警戒や不安を感じさせる「ネガティブイメージ」に分けて整理することができる。
・気分を高揚させる
・目を引き注目を集める
・やる気を引き出す
・警戒、注意を促す
・感覚的に時間の経過を早く感じる
・感情の起伏*きふくが激しくなりやすい
・過剰*かじょうに使うと落ち着かない印象を与えがち
・恐怖心を与える
購買色
赤色は、人の目を引きやすく、購買行動につながりやすい色である。視認性が高いため、セールや割引表示によく用いられる。
また、興奮や緊急性を感じさせる心理的効果があり、「今すぐ買いたい」という行動を促しやすい。さらに、食欲を増進する色としても知られ、特に飲食業界では効果的に活用されている。
「SALE」「限定」「タイムセール」などの文言を赤色で強調することで、消費者の衝動買いを促すことができる。
購入ボタン
「カートに入れる」「購入する」といったボタンを赤色にすることで、ユーザーの購買アクションを促すことができる。
食品
食品のパッケージに赤色を使うことで、食欲を刺激し、購買意欲を高めることができる。
注意点
・赤は目立つ色のため、使い方によっては安っぽく見える場合がある。
・赤は強く目立つ色なので、多用すると圧迫感や疲労感を与える
・高級感を出したい商品では、赤を単独で使うより、白・黒・ゴールドなどの落ち着いた色と組み合わせると、上品で洗練された印象に見せることができる。
誘目性
消防車や消火器、非常ボタン、信号機などでは、赤色が「緊急・禁止・注意」を示すサイン色として用いられている。赤は視覚的に目立ちやすく、心理的に注意や警戒心を喚起*かんきするため、危険や緊急時の行動を即座に促すのに適している。
生理的効果
色は視覚を通して心拍数や血圧、呼吸などの身体反応に影響を与えることが知られており、私たちの体に作用すると考えられている。
・食欲を増進させる
・性欲を高める
・新陳代謝を促進する
・心理的体感温度を高める
・アドレナリンを分泌し興奮を促す
色を好む人の性格
人は色ごとに好む傾向があり、選ぶ色からその人の性格や心理状態を、ある程度読み取ることができると考えられている。
・上昇志向
・負けず嫌い
・ケンカっぱやい
・明るくて外交的
・まわりを疲れさせる
・感情的になりやすい
・熱しやすく冷めやすい
・元気、エネルギッシュ
・派手で目立ちたがり屋
・飽き性で持続性に欠ける
・せっかち慎重さに欠ける
・決断が速く行動力がある
・リーダーシップを求められる
・夢や目標の実現に向けて努力することを惜しまない

