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紫色が持つイメージと効果

カラーイメージ

 

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光の波長 
約 380~450nmの範囲で規定される色
総称
「藤、菫、若紫、江戸紫、ラベンダー、バイオレット」など、ぶどうや菫のような紫系統の色の総称である。
赤と青の中間色

 

紫という漢字は、会意文字と形声文字の特徴を併せ持つ「会意兼形声文字(かいいけんけいせいもじ)」が変化したもの。「より糸」を表した「糸」の象形と「中国で染料に使われていた茈(し)という植物」を表した「此(し)」の象形から、「此でつくった染料で染めた糸」の意味から成り立った文字である。

また日本では、万葉集の象徴である植物「紫草(むらさきそう)」の根っこ(紫根)から採れる染料が、中国の「此」から採れる色と同じだったことから「紫」を「むらさき」と読むようになったらしい。ほかにも、大陸から「紫根草」が伝えたのが朝鮮人で、朝鮮半島の言語で「ポラサキ」という言葉が、日本語に転化した説や群がって咲くことから「群咲き(むらさき)」となったという説がある。

英語の「Purple」は、古来、「骨貝(ほねがい)」という巻貝の一種である「プルプラ(purpura =ラテン語)」の体内にある「パープル腺」から黄色い分泌液を採取し、染料として使い乾かすと紫色に染まったことから由来している。

 

性質

古くから高貴な色として用いられ、誇り高く、「感受性豊かな色」とされている。また、情熱の赤と沈静の青を混ぜ合わせた色なので相反する色が共存し、動と静、上品と下品、神聖と不吉などといった「二面性を持つ色」である。

・重量色
・沈静色

 

イメージ

具体的イメージ

ぶどう、茄子、すみれ、藤

 

抽象的イメージ

高貴、優雅、神秘、不吉、上品、下品、妖艶、繊細、豪快、心配、粋、知的、中性的、二面性、不安定、憂鬱、芸術的、個性的、幻想、セクシー

 

心理的効果

ポジティブイメージ

・想像力、創造力を掻(か)き立て感性を豊かにする
・心身のバランスを整え回復を促す
・潜在能力を引き出す
・感受性を高める
・昔から西洋でも東洋でも高貴の色とされている

 

ネガティブイメージ

・情緒不安定、憂鬱(ゆううつ)などの複雑な心理状態を表す
・良くも悪くも、欲が強いイメージのある色

 

性生理的効果質

・睡眠効果がある
・鎮静作用がある
・血圧、脈拍を下げる

 

紫色を好む人の性格

・美意識が高い
・ミステリアス
・こだわりが強い
・浮世離れ
・協調性に欠ける
・理解しずらい面がある
・妄想癖があり現実逃避しやすい
・自分のセンスに自信がある
・繊細
・ナルシスト
・ロマンチスト

 

 

ポイント

ファッション

昔から紫は身分の高い人が身にまとっていた高貴な色である一方、セックスアピールや相手に媚(こ)びているような印象を表す一面も持ち合わせている色なので、多用しすぎるとケバケバしい印象になることもあるが、ポイントで取り入れることで、ほかの色が引き締まり高級感が出せる。

また、ライラックやラベンダーのような淡い色みは女性らしく、濃い色みはエレガントな雰囲気になる。

 

 

インテリア

一般的には、高級感や妖艶な雰囲気をつくり出すのによく使われる色で、使い方によっては洗練された空間にもなる。

緑と同様に内面的なバランスを整え、肉体的なやすらぎをもたらすのにも適しており、淡い紫色のシーツを敷いて眠ると心地よく深い眠りに導かれるといわれている。