名刺サイズ

サイズ

名刺サイズ

日本では、「4号サイズ」の名刺がよく使用されているが、特に名刺のサイズに明確な決まりはないようで、「欧米サイズ」などほかにもいろいろなサイズの名刺が存在している。

 

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名刺 4号

日本で一般的に使われているのは「名刺 4号」。関東では「東京 4号」、関西では「大阪 9号」と、各地域ごとに呼び方が異なるが、サイズはどれも同じ「91×55mm」。

名刺 4号が「91×55mm」に統一されたのは、1854(安政元年/江戸時代後期)年にフランスの写真家 アンドレ・ディスデリさんが考案した、写真付きの名刺に影響を受けたと言われている。

当時の日本では、長さの単位に「寸」や「尺」が用いられており、彼の考案した写真付きの名刺のサイズ「82×57mm」に最も近い、長辺「3寸(約91mm)」× 短辺「1寸8分(約55mm)」のサイズを取り入れたようだ。

1959(昭和 30年)年に、これまで使用されていた「尺貫法(しゃっかんほう)」から、「cm」や「m」などの「メートル法」へと切り替わるタイミングに合わせて、「3寸×1寸8分」のサイズをミリ換算し、現在の「91×55mm」に統一された。

かつては、男性は「名刺 4号」、女性は「名刺 3号」と使い分けられていたようだが、1986年に施行された「男女雇用機会均等法(だんじょこようきかいきんとうほう)」をきっかけに、男女共に「名刺 4号」を使用する人が増えたようだ。

現在では、自分の好みでサイズを選んだり、海外の方との取引を念頭に選ぶなど選択肢が広がっており、名刺 4号以外にもさまざまなサイズを作ることができる。

 

profile
アンドレ・アドルフ・ウジェーヌ・ディスデリ
André Adolphe Eugène Disderi
1819 – 1889
フランスの写真家
 
4つのレンズがついた特殊なカメラを使って 1枚の写真乾板に 8枚の写真を撮影する技術を発明し、1854年に特許を取得。「Carte de Visite(カルト・ド・ヴィジデ / カルト・ド・ヴィジット)」と呼ばれる小型の肖像写真(名刺写真)を普及させた。

 

 

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またいらしゃいな。