茶色が持つイメージと効果

カラーイメージ

 

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総称
「栗、こげ茶、亜麻、胡桃、キャラメル、ベージュ」など、土やも樹木のような茶系統の色の総称
黄と赤と黒の中間色

 

茶という漢字は、会意文字と形声文字の特徴を併せ持つ「会意兼形声文字(かいいけんけいせいもじ)」が変化したもの。「並び生えた草」を表した「艸」の象形と「苦い」を表した「余」の象形から、「伸びた新しい芽を摘んで飲料とする茶」の意味から成り立った文字である。

日本語のちゃは、中国からの渡来品である「お茶」に由来している。また、英語の「Tea(ティー)」も実は中国語が語源となっているようだ。中国語といっても、広東語、北京語、台湾語などいくつかあることから「茶」の発音も地域によって異なり、「チャ(cha)」と「テー(te)」の2つに分かれて伝わったようだ。

また、英語の「Brown」以外のヨーロッパの言語も、フランス語の「Brun(ブラン)」、ドイツ語の「Braun(ブラウン)」、イタリア語の「Bruno(ブルーノ)」などと、同じ意味の語源で、「輝き」や「褐色」「汚れ」などを意味したものだといわれている。

 

性質

赤や橙といった暖色系に、黒を加えていった色で、色相、明度、彩度の幅が広い色。自然界に多く存在する色で、土やも樹木といった私たちの暮らしに溶け込んだ色のため、温もりや居心地の良さを感じられる。

・温暖色
・重量色

 

イメージ

具体的イメージ

大地、木、土、田舎、コーヒー、チョコレート、栗、馬

 

抽象的イメージ

自然、安定、安心感、温和、頑固、堅実、重厚、素朴、退屈、穏やか、伝統、地味、落ち着き、温もり、やすらぎ、汚い、地味、曖昧

 

心理的効果

ポジティブイメージ

・心を落ち着かせやすらぎを与える
・温もりを感じさせる
・信頼感を与える

 

ネガティブイメージ

・地味な色のため ありきたりな印象を与える

 

生理的効果

・リラックス効果がある
・感覚的に時間の経過を早く感じる
・食欲を増進させる
・アドレナリンを分泌し興奮を促す

 

茶色を好む人の性格

・堅実的
・安定志向
・マイペースで落ち着きがある
・冒険心に欠ける
・自己表現が苦手
・頑固者で融通が利かない
・遊び心に欠ける
・目立ちたくない
・我慢強い

 

 

ポイント

ファッション

黒のかわりに茶色を取り入れると、雰囲気がやわらぎ洗練された印象のコディネートになる。また、ビビッドやディープなトーンによくマッチする色である。

 

 

インテリア

ドアまわりやフローリングなど、家の各所に使われているインテリアのベースになることが多い色。茶色ベースの部屋には、緑などの清涼感のあるアクセントカラーが効果的である。

深みのある茶色に同系色の明るいベージュを組み合わせるとコーディネートしやすいだろう。明るいトーンを入れることで重くなり過ぎず、空間のほど良いカジュアルさがプラスされる。