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夏といえばこれ!心に思い描く季節の魅力とは

夏を題材にした作品

夏は、その力強さや郷愁を誘う情景から、多くの歌や文学、絵画の題材として描かれてきた。作品を通して、記憶に残る夏の風景が表現されている。

 

文学

陽射しが強まり、生命の気配が満ちる夏は、数多くの文学作品に登場する季節。夏の情景は、物語に躍動感と開放感をもたらし、登場人物の情熱や葛藤を鮮やかに描いてきた。

 

文学
夏の庭 -The Friends- / 湯本香樹実
海が見える家 / はらだみずき
ぼくらの七日間戦争 / 宗田理
銀河鉄道の夜 / 宮沢賢治
自由研究には向かない殺人 / ホリー・ジャクソン
など

 

枕草子

枕草子*まくらのそうしとは、平安時代中期に日本の第 66代天皇 一条天皇*いちじょうてんのう皇后*号は中宮、のち皇后宮 藤原定子*
/ ていし
女房*にょうぼう
/ 貴族に仕える女官
として仕えた、清少納言*せいしょうなごんが著した随筆である。

「枕草子」に描かれた夏は、夜の涼しさや月明かり、虫の音といったひとときの趣を通して、季節の移ろいと人の心の余情を鮮やかに映し出している。その感性は、今もなお私たちの感覚に寄り添っている。

 

原文
夏は夜
月のころは
さらなり
闇*やみもなほ
螢*ほたるのおほく飛びちがひたる
また、ただ一つ二つなど
ほのかにうち光りて行*くも
をかし
雨など降るも
をかし
現代語訳
夏は夜(が良い)
月が明るいころは
言うまでもない
闇夜もまた
蛍が多く飛び交っている
またほんの一匹 二匹と
ほのかに光って飛んでいるのも
趣がある
雨が降っているときも
趣がある

 

万葉集

万葉集*まんようしゅうとは、奈良時代末期に成立したとされる、日本に現存する最古の和歌集のこと。

「万葉集」には、夏の盛りに満ちる生命の力や、照りつく陽射しの下で感じる自然の息吹、人への想いを詠んだ歌が数多く残されている。

移ろう季節の中で、涼やかな風や木陰に心を寄せ、喜びや恋、時に切なさをも映し出した万葉の歌は、千年の時を超えて、いにしえの夏の息吹を今に伝えている。

 

歌人
持統天皇*じんとうてんのう
飛鳥時代の日本の第 41代天皇で、皇室史上3人目の女性天皇
原文
春過ぎて 
夏来たるらし
白妙*しろたへの 
衣干したり
天の香具山*かぐやま
現代語訳
春が過ぎて 
いつの間にか夏が来たらしい
真っ白な 
衣が干してある
天の香具山に

 

歌人
大伴 坂上 郎女*おおとも の さかのうえ の いらつめ
奈良時代の歌人
原文
夏の野の
繁みに咲ける
姫百合の
知らえぬ恋は
苦しきものそ
現代語訳
夏の野の
茂みに咲いている
姫百合のように
思い人に知られていない私の恋は
苦しいものです

 

歌人
大伴 書持*おおとも の ふみもち
奈良時代の貴族・歌人
原文
我が宿の
花橘に
霍公鳥*ほととぎす
今こそ鳴かめ
友に逢へる時
現代語訳
我の家の
花橘に
ホトトギスよ
今こそ鳴いておくれ
友に逢う時に

 

歌人
藤原 忠良*ふじわら の ただよし
平安後期から鎌倉時代の公卿*くぎょう・歌人
原文
夏深き
杜*もり下陰*したかげ
風すぎて
梢をわたる
日ぐらしの声
現代語訳
夏が深まった
森の下陰を
風がすぎてゆき
木の枝の先を渡る
蜩*ひぐらしの声

 

古今和歌集

古今和歌集*こきんわかしゅうとは、平安時代前期に日本の第 60代天皇 醍醐天皇*ごだいごてんのうの命により編纂*へんさん
/ 資料や作品を集めて整理し、一つの書物としてまとめること
された、全20巻の勅撰和歌集*ちょくせんわかしゅう のこと。

「古今和歌集」に収められた夏の歌々は、ほととぎすや卯の花、川風や夕暮れなど、夏ならではの情景が数多く詠み込まれている。そうした情景を通して、暑さの中にある涼やかな趣や、はかなさを感じ取る当時の人々の感性が、今に伝わってくる。

 

歌人
紀 友則*きの とものり
平安時代前期の官人・歌人
原文
天の川
浅瀬しら波
たどりつつ
渡りはてねば
明けぞしにける
現代語訳
天の川の
浅瀬が見つからず白波を
たどりながら
渡りきらないでいると
夜が明けてしまった

 

歌人
紀 友則*きの とものり
平安時代前期の官人・歌人
原文
五月雨*さみだれ
物思ひをれば
時鳥*ほととぎす
夜深く鳴きて
いづち行くらむ
現代語訳
降りしきる五月雨の中で
物思いにふけっていると
ホトトギスが
まだ夜深い空を鳴きながら
いったいどこに行くのだろう

 

歌人
清原 深養父*きよはら の ふかやぶ
平安時代中期の歌人・貴族
原文
夏の夜は
まだ宵*よひながら
明けぬるを
雲のいづこに
月宿るらむ
現代語訳
夏の夜は
まだ宵*よいのうちだと思っていたら
もう明けてしまった
いったい雲のどのあたりに
月が宿を借りるのだろう

 

歌人
凡河内 躬恒*おおしこうち の みつね
平安時代前期の歌人・官人
原文
郭公*ほととぎす
声も聞こえず
山彦*やまびこ
ほかになく音を
答へやはせぬ
現代語訳
ホトトギスの
声もまだ聞こえない
山彦は
ほかで鳴いている声を
返してくれないだろうか

 

歌人
壬生 忠岑*みぶ の ただみね
平安時代前期の歌人
原文
昔べや
今も恋しき
郭公*ほととぎす
ふるさとにしも
鳴きてきつらむ
現代語訳
昔の事が
今も恋しいのだろうか
ホトトギスは
このふるさとにも
鳴きに来るようだ

 

古典音楽

古典音楽には、まばゆい光を思わせる明快な旋律と、活気に満ちた季節の躍動を繊細に表現した作品が受け継がれている。

 

古典音楽
夏の曲(箏曲)/ 吉沢検校
夏は蛍(江戸端唄)
など

 

クラシック音楽

夏の解放感やきらめきを旋律に託したクラシック音楽は、時代を超えて私たちの心を鮮やかに彩り続けている。

 

クラシック音楽
協奏曲集「四季」協奏曲第2番ト短調 「夏」/ アントニオ・ヴィヴァルディ
序曲「夏の夜の夢」ホ長調 作品21 / フェリックス・メンデルスゾーン
ピアノ曲集「抒情小曲集」第10集より 第2曲「夏の夕べ」/ エドヴァルド・グリーグ
など

 

童謡・唱歌

童謡や唱歌に描かれた夏は、ふと口ずさむだけで、子どもの頃の眩しい情景をそっとよみがえらせてくれる。

 

童謡・唱歌


花火
茶摘み
かえるの合唱
夏の思い出
夏は来ぬ
たなばたさま
きらきら星
かたつむり
かえるのがっしょう
あめふり
あめふりくまのこ
われは海の子
浜辺の歌
ほたるこい
など

 

ポピュラー音楽

夏を題材にしたポピュラー音楽は、日々の暮らしに溶け込みながら、私たちの記憶や感情にそっと寄り添いながら、季節の変化を身近に感じさせてくれる。

 

ポピュラー音楽

花火 / aiko
打上花火 / DAOKO × 米津玄師
HANABI / Mr.Children
海の声 / 浦島太郎(桐谷健太)
夏色 / ゆず
夏祭り / Whiteberry
渚にまつわるエトセトラ / PUFFY
渚 / スピッツ
あー夏休み / TUBE
真夏の夜の夢 / 松任谷由実
君がいた夏 / Mr.Children
何も言えなくて・・・夏 / THE JAYWALK
サマーヌード / 真心ブラザーズ
サマータイムブルース / 渡邊美里
リゾ・ラバ / 爆風スランプ
夏が来る / 大黒摩季
ひまわりの約束 / 秦基博
HOT LIMIT / T.M.Revolution
世界でいちばん熱い夏 / PRINCESS PRINCESS
夏の終りのハーモニー / 井上陽水・安全地帯
真夏の果実 / サザンオールスターズ
楽園ベイベー / RIP SLYME
波乗りジョニー / 桑田佳祐
涙そうそう / 夏川りみ
TUNAMI / サザンオールスターズ
Over Drive / JUDY AND MARY
survival dAnce ~no no cry more~ / TRF
虹 / 福山雅治
プラネタリウム / 大塚愛
天体観測 / BUMP OF CHICKEN
secret base ~君がくれたもの~ / ZONE
少年時代 / 井上陽水
夏の終わり / 森山直太朗
マリーゴールド / あいみょん
夏の思い出 / ケツメイシ
暑中お見舞い申し上げます / キャンディーズ
お祭りマンボ / 美空ひばり
まつり / 北島三郎
など

 

絵画

夏をテーマに描かれた絵画を通して、一瞬の美しさや移ろいゆく時間が、画家たちの筆によって静かにキャンバスへと刻まれてきた。

 

絵画
ひまわり / ファンセント・ファン・ゴッホ
夏、蕎麦の収穫 / ジャン=フランソワ・ミレー
落穂拾い、夏 / ジャン=フランソワ・ミレー
夏のヴェトゥイユ / クロード・モネ
日傘をさす女 / クロード・モネ
など

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