動物
その季節に活動が活発になり姿を現す、昆虫や鳥、魚、動物など生き物を表わす季語。
鳥類
あかひげ
―
スズメ目ヒタキ科の小鳥
奄美大島や沖縄諸島、五島列島などに生息している
―
―
貝類
あさり
―
マルスダレガイ科アサリ属の二枚貝の総称
浅蜊売 あさりうり
浅蜊汁 あさりじる
浅蜊取 あさりとり
浅蜊舟 あさりぶね
鬼浅蜊 おにあさり
殻浅蜊 からあさり
姫浅蜊 ひめあさり
―
昆虫
あぶ
―
双翅目の昆虫
青虻 あおあぶ
青目虻 あおめあぶ
牛虻 うしあぶ
黄虻 きあぶ
塩屋虻 しおやあぶ
後架虻 こうかあぶ
花虻 はなあぶ
姫虻 ひめあぶ
扁虻 ひらたあぶ
―
水生生物
いいだこ
いひだこ
マダコ科の小さなタコ
望潮魚 いいだこ
いしだこ
高砂飯蛸 たかさごいいだこ
―
貝類
いがい
いがひ
イガイ目イガイ科の二枚貝
貽の貝 いのかい
黒貝 くろがい
瀬戸貝 せとがい
淡菜 たんさい
にたり貝 にたりがい
姫貝 ひめがい
―
水生生物
いそぎんちゃく
―
花虫綱イソギンチャク目の腔腸動物の総称
浅い海の岩礁などに付着し生息している
石牡丹 いしぼたん
磯巾著 いそぎんちゃく
―
貝類
いたやがい
いたやがひ
イタヤガイ科の扇形の二枚貝
杓子貝 しゃくしがい
―
鳥類
うぐいす
うぐひす
スズメ目ウグイス科ウグイス属の鳥
春を告げる鳥
黄鳥 うぐいす、きちょう
金衣鳥 うぐいす
鶯の高音 うぐいすのたかね
鶯の谷渡り うぐいすのたにわたり
鶯の初音 うぐいすのはつね
歌詠鳥 うたよみどり
飼鶯 かいうぐいす
黄粉鳥 きなこどり
経読鳥 きょうよみどり
禁鳥 とどめどり
匂鳥 においどり
初鶯 はつうぐいす
初音 はつね
花見鳥 はなみどり
春告鳥 はるつげどり
人来鳥 ひとくどり
流鶯 りゅうおう
老鶯 おいうぐいす、おいうぐひす
笹鳴 ささなき
鳥類
うそ
―
スズメ目アトリ科の小鳥
雨鷽 あまうそ
鷽鳥 うそどり
鷽の琴 うそのこと
鷽姫 うそひめ
琴弾鳥 ことひきどり
照鷽 てりうそ
―
鳥類
かおどり
かほどり
日本の空想上の動物
「万葉集」「源氏物語」に登場する鳥で、カッコウではないかとする説など諸説あるが、何の鳥かは分っていない
容鳥 かおどり
貌よ鳥 かおよどり
杲鳥 はこどり
―
鳥類
かささぎのす
―
2、3月ごろに木の高い所に、木の小枝を椀のような形につくるカササギの巣
―
―
貝類
からすがい
からすがひ
湖沼に生息するイシガイ科の大型の淡水二枚貝
―
―
鳥類
かわがらす
かはがらす
スズメ目カワガラス科の鳥
―
―
鳥類
かわらひわ
かはらひは
アトリ科の小鳥
小河原鶸 こかわらひわ
―
鳥類
きじ
―
キジ科の鳥
きぎし
きぎす
雉子 きじ
雉子の声 きじのこえ
雉のほろろ きじのほろろ
焼野の雉子 やけののきぎす
雉酒 きじざけ、きじしゅ
雉の巣 きじのす
雉笛 きじぶえ
哺乳類
けものさかる
―
春先に発情期を迎えた狸、狐、栗鼠などの獣が交尾すること
犬交る いぬさかる
かまい時 かまいどき
獣交る けものさかる
獣交む けものつるむ
種牛 たねうし
種馬 たねうま
種かけ たねかけ
種つけ たねつける
―
哺乳類
こうま
―
春に生まれた馬
馬の子、馬の仔 うまのこ
馬の仔生る うまのこうまる
親馬 おやうま
孕み馬 はらみうま
春駒 はるこま
若駒 わかごま
―
鳥類
こじゅけい
―
キジ科の鳥
―
―
魚類
ごんずい
―
ナマズ目ゴンズイ科ゴンズイ属の海水魚
ぎぎ
ぐぐ
―
鳥類
さえずり
さへづり
春に繁殖期を迎えた鳥たちの求愛の鳴き声
囀る さえずる
鳥囀る とりさえずる
鳥交る とりさかる
貝類
さくらがい
さくらがひ
マルスダレガイ目ニッコウガイ科の二枚貝
薄ざくら うすざくら
くもりざくら
五色ざくら ごしきざくら
花貝 はながい
紅貝 べにがい
―
貝類
さざえ
―
リュウテンサザエ科の巻貝
拳螺、栄螺子 さざえ
つぶ
―
貝類
しおふき
―
バカガイ科の二枚貝
潮吹貝 しおふきがい
―
甲殻類
しおまねき
しほまねき
有明海に生息するスナガニ科の小さな蟹
潮招 うしおまねき
潮まねき、望潮 しおまねき
田打蟹 たうちがに
てんぽ蟹 てんぽがに
―
貝類
しじみ
―
湖や河口の砂底に生息するシジミ科の二枚貝
大蜆 おおしじみ
蜆売 しじみうり
蜆貝 しじみがい
蜆掻 しじみかき
蜆川 しじみがわ
蜆取、蜆採 しじみとり
蜆舟 しじみぶね
蜆堀 しじみほり
瀬田蜆、瀬多蜆 せたしじみ
真蜆 ましじみ
紫蜆 むらさきしじみ
大和蜆 やまとしじみ
寒蜆 かんしじみ
蜆汁 しじみじる
土用蜆 どようしじみ
魚類
しらうお
しらうを
シラウオ科の小魚
春の訪れを告げる小魚
銀魚 ぎんぎょ
王余魚 しらうお
白魚舟 しらうおぶね
しらお
しらを
白魚和 しらおあえ
白魚網 しらおあみ
白魚汲む しらおくむ
白魚汁 しらおじる
白魚火 しらおび
白魚舟 しらおぶね
白魚漁 しらおりょう
しろうお
―
貝類
すだれがい
すだれがひ
マルスダレガイ科スダレガイ属の二枚貝
―
―
貝類
たからがい
―
タカラガイ科の巻貝の総称
霞宝 かすみだから
黄色宝 きいろだから
小紋宝 こもんだから
子安貝 こやすがい、こやすがひ
梨子地宝 なしじたから
貝子 ばいし
八丈宝貝 はちじょうたから
初雪宝 はつゆきだから
花丸雪 はなまるゆき
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貝類
たにし
―
タニシ科の淡水産巻貝の総称
大田螺 おおたにし
田螺売 たにしうり
田螺取 たにしとり
田螺鳴く たにしなく
田螺の道 たにしのみち
たつび
角田螺 つのたにし
つぶ
長田螺 ながだらの
姫田螺 ひめたにし
豆田螺 まめだらの
丸田螺 まるたにし
山田螺 やまたにし
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鳥類
ちどりのす
―
川原や砂浜のへこみに、枯草や小石などを敷いてつくるチドリの巣
―
―
昆虫
ちょう
てふ
昆虫綱チョウ目のガ類以外の昆虫の総称
赤蛺蝶 あかたては
浅黄斑蝶 あさぎまだら
石崖蝶 いしがけちょう
一文字蝶 いちもんじちょう
大紫 おおむらさき
黄蝶 きちょう
岐阜蝶 ぎふちょう
孔雀蝶 くじゃくちょう
狂う蝶 くるうちょう
胡蝶 こちょう
胡蝶の夢 こちょうのゆめ
木葉蝶 このはちょう
小紫 こむらさき
逆八蝶 さかはちちょう
蜆蝶、小灰蝶 しじみちょう
蛇目蝶 じゃのめちょう
白蝶、粉蝶 しろちょう
挵蝶 せせりちょう
双蝶 そうちょう
蛺蝶 たてはちょう
だんだら蝶 だんだらちょう
蝶生る ちょううまる
蝶々 ちょうちょ、ちょうちょう
蝶の昼 ちょうのひる
天狗蝶 てんぐちょう
緋蝶 ひちょう
日陰蝶 ひかげちょう
豹紋蝶 ひょうもんちょう
眠る蝶 ねむるちょう
春の蝶 はるのちょう
緋威蝶、緋縅蝶 ひおどしちょう
舞う蝶 まうちょう
斑蝶 まだらちょう
紋黄蝶 もんきちょう
紋白蝶 もんしろちょう
山上﨟 やまじょろう
瑠璃蛺蝶 るりたては
秋の蝶 あきのちょう
揚羽蝶、鳳蝶 あげはちょう
凍蝶 いてちょう
芋虫 いもむし
蛾 が
夏の蝶 なつのちょう
冬の蝶 ふゆのちょう
貝類
つきひがい
つきひがひ
イタヤガイ科の二枚貝
―
―
鳥類
つばめのす
―
3月から5月に、人家の梁や軒先などに泥・藁などで椀形につくるツバメの巣
巣燕 すつばめ
―
貝類
とこぶし
―
ミミガイ科の小さな巻貝
千年貝 せんねんがい
小鮑 とこぶし
ながしこ
万年鮑 まんねんあわび
万年貝 まんねんがい
―
貝類
とりがい
とりがひ
ザルガイ科の二枚貝
―
―
鳥類
とりさかる
―
春から初夏にかけて野鳥の繁殖期に入ること
恋雀 こいすずめ、こひすずめ
雀交る すずめさかる
鶴の舞 つるのまい
鳥つがう とりつがう
鳥つるむ とりつるむ
鳥の恋 とりのこい
鳥の妻恋 とりのつまごい
―
鳥類
とりのす
―
鳥が卵を産み、ヒナを育てるために小枝や草などでつくる巣のこと
鶯の巣 うぐいすのす
鵲の巣 かささぎのす
鴉の巣 からすのす
雉の巣 きじのす
小鳥の巣 ことりのす
小鳥の卵 ことりのたまご
鷺の巣 さぎのす
巣隠れ すがくれ
巣構え、巣構へ すがまえ、すがまへ
巣組み すぐみ
巣籠り、巣篭り すごもり
巣づくり すづくり
巣鳥 すどり
巣箱 すばこ
鷹の巣 たかのす
千鳥の巣 ちどりのす
鶴の巣 つるのす
鳶の巣 とびのす
鳥の卵 とりのたまご
鳩ノ巣 はとのす
雲雀の巣 ひばりのす
古巣 ふるす
鷲の巣 わしのす
―
魚類
にしん
―
ニシン科の硬骨魚
後鰊 あとにしん
落鰊 おちにしん
かど
かどいわし
群来鰊 くきにしん
高麗鰯 こうらいいわし
中鰊 ちゅうにしん
鯡、青魚、黄魚、春告魚 にしん
鰊網 にしんあみ
鰊釜 にしんがま
鰊群来 にしんくき
鰊汲む にしんくむ
鰊焚く にしんたく
鰊場 にしんば
鰊拾い にしんひろい
鰊舟、鰊船 にしんぶね
鰊干す にしんほす
鰊漁 にしんりょう
走り鰊 はしりにしん
初鰊 はつにしん
春告魚 はるつげうお
身欠鰊 みかきにしん
―
貝類
にな
―
カワニナ科の淡水性の細長い巻貝
磯蜷 いそにな
海蜷 うみにな
河貝子 かばいし
川蜷 かわにな
蜷の道 になのみち
みな
―
貝類
ばかがい
ばかがひ
バカガイ科の二枚貝
青柳 あおやぎ、あをやぎ
馬珂貝 ばかがい
―
昆虫
はち
―
ハチ目の昆虫の中で蟻を除いたものの総称
足長蜂 あしながばち
穴蜂 あなばち
雄蜂 おすばち、おばち
黄蜂 きばち
熊蜂 くまばち
黒雀蜂 くろすずめばち
小花蜂 こばなばち
似我蜂 じがばち
地蜂 じばち
女王蜂 じょおうばち
雀蜂 すずめばち
土蜂 つちばち
徳利蜂 とくりばち
働蜂 はたらきばち
蜂の王 はちのおう
蜂飼う、蜂飼ふ はちかう、はちかふ
蜂の剣 はちのけん
蜂の子 はちのこ
蜂の箱 はちのはこ
蜂の針 はちのはり
花蜂 はなばち
姫蜂 ひめばち
鼈甲蜂 べっこうばち
蜜蜂 みつばち
山蜂 やまばち
―
昆虫
はちのす
―
幼虫を育てたり、蜜を貯蔵したりするためにつくるハチの巣
巣蜂 すばち
蜂の窩 はちのす
蜂の箱 はちのはこ
―
鳥類
はとのす
―
高い樹の上に小枝を重ねてつくるハトの巣
―
―
鳥類
はなとり
はなどり
―
スズメ目ハナドリ科の鳥の総称
―
―
貝類
はまぐり
―
マルスダレガイ科の二枚貝
酢蛤、洲蛤 すはまぐり
蛤つゆ はまつゆ
蛤鍋 はまなべ
蒸蛤 むしはまぐり
焼蛤 やきはまぐり
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哺乳類
はらみじか
―
妊娠中の鹿
春の鹿 はるのしか
―
魚類
はるいわし
―
日本海沿岸の春の鰯漁のこと
大羽鰯 おおばいわし
―
鳥類
はるのきつつき
―
キツツキ目キツツキ科の鳥の総称
春先に木の幹を嘴(くちばし)で叩いて穴を掘って、巣穴を作ったり、木の中に隠れている虫を捕食したりする
―
―
鳥類
はるのとり
―
春になるといろいろな鳥が、人家近くや野山に姿をみせること
春になると、ツバメやウグイス、ヒバリなど多くの鳥が繁殖期を迎え、活発に動き回り鳴き声も盛んになる
春禽 しゅんきん
―
昆虫
はるのはえ
はるのはへ
春になって現れるハエ
蠅の子 はえのこ
―
鳥類
はるのみそさざい
―
スズメ目ミソサザイ科の小鳥
春になると美しいさえずりでよく鳴く
―
―
鳥類
はるのもず
―
春になると繁殖期を迎え、巣づくりをするモズ
―
―
鳥類
ひばり
―
スズメ目ヒバリ科の鳥
揚雲雀 あげひばり
朝雲雀 あさひばり
落雲雀 おちひばり
叫天使 きょうてんし
告天使 こくてんし
友雲雀 ともひばり
初雲雀 はつひばり
雲雀籠 ひばりかご
雲雀野 ひばりの
ひめひな鳥 ひめひなどり
舞雲雀 まいひばり
諸雲雀 もろひばり
夕雲雀 ゆうひばり
―
鳥類
ひばりのす
―
麦畑などに、草の根、枯れ草でつくるヒバリの巣
―
―
鳥類
ふるす
―
雛を育て終った巣
多くの鳥は、一度使った巣は使わず毎年新しい巣をつくるが、鷲や鷹、鵲、燕などは古巣に新しい材料を加え繕って再使用する
―
―
鳥類
まつむしり
―
スズメ目キクイタダキ科の日本最小の小鳥
菊戴 きくいただき
まつくぐり
松毟 まつむしり
―
貝類
まてがい
まてがひ
マテガイ科の二枚貝
あかまて
剃刀貝 かみそりがい
馬刀、竹蟶 まて
馬刀貝、蟶貝 まてがい
馬蛤突 まてつき
馬刀堀 まてほり
―
魚類
―
―
関東地方でマグロの幼魚を指す言葉
くろめじ
小めじ こめじ
めじまぐろ
―
魚類
めばる
―
カサゴ目フサカサゴ科メバル属の海水魚
赤目張 あかめばる
金目張 きんめばる
黒目張 くろめばる
とごっと とごっと
―
鳥類
ももちどり
―
春になって多くの鳥たちが一斉に鳴く様子
囀 さえずり
―
魚類
もろこ
―
川や湖に生息するコイ科モロコ属の小魚
田諸子 たもろこ
初諸子 はつもろこ
本諸子 ほんもろこ
諸子魚 もろこ、もろこうお
諸子釣る もろこつる
諸子鮠 もろこはえ
諸子舟 もろこぶね
柳諸子 やなぎもろこ
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甲殻類
ごうな
やどかり
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十脚目ヤドカリ科・ホンヤドカリ科・オカヤドカリ科などの甲殻類の総称
がうな
ごうな売 ごうなうり
本やどかり ほんやどかり
宿借り やどかり
やどかり売 やどかりうり
―
魚類
やなぎはえ
やなぎばえ
はや
―
ウグイ、オイカワ、ヤマベなど、春にとれる柳の葉に似た淡水魚
鮠 はえ
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鳥類
やまどり
―
キジ科の大型の鳥
―
―
鳥類
わしのす
―
3月から4月ごろに、大木の枝や高山の絶壁などにつくるワシの巣
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魚類
わたこ
わたうお
―
コイ科の琵琶湖特産の魚
うまうお
わたか
わだか
―