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仲秋の季語を紡ぐ言の葉たち ー生活ー

生活 / 人事

衣食住や仕事、健康に関わる人々の暮らしぶりや習慣、活動を表現する言葉。

衣服の着替えや食事の変化、農作業や収穫、健康管理など、人々の日常生活や習慣、季節にまつわる行動を表す言葉です。季節ごとの暮らしぶりや人の営みを伝えられる。

衣服

秋袷
現代的仮名
あきあわせ
歴史的仮名
あきあはせ
意味
肌寒く感じるようになった秋に、初めて着る裏地付きの袷の着物
子季語
秋の袷 あきのあわせ
後の袷 のちのあわせ
関連季語
―
秋の服
現代的仮名
あきのふく
歴史的仮名
―
意味
秋に着る服の総称
 
秋も半ばを過ぎて、気温が下がってくる頃になると着るようになる、裏地の袷などがついた厚い布地で、落ち着いた色合いの服のこと
子季語
秋の帷子 あきのかたびら
秋服 しゅうふく
関連季語
―

飲食

とんぶり
現代的仮名
―
歴史的仮名
―
意味
秋に採れる帚木の実*ほうきぎのみに熱を加えて加工したもの
子季語
箒草の実 ほうきぐさのみ
関連季語
―
 
副菜 珍味
濁酒
現代的仮名
にごりざけ
歴史的仮名
―
意味
もろみを漉*こしていない白く濁*にごった酒
子季語
だくしゅ
どびろく
どぶろく
中汲 なかくみ
醪、諸醪、諸味 もろみ
醪酒 もろみざけ
関連季語
―
 
酒・飲料
鯷漬
現代的仮名
ひしこづけ
歴史的仮名
―
意味
秋にとれた小型のカタクチイワシを塩と米糠に漬け込んだもの
子季語
鯷干す ひしこほす
関連季語
―
 
漬物 保存食
氷頭膾
現代的仮名
ひずなます
歴史的仮名
ひづなます
意味
サケなどの頭部の軟骨*なんこつを薄く切り、大根おろしを加えて膾*なますにしたもの
子季語
―
関連季語
―
 
副菜 珍味

住生活

秋の蚊帳
現代的仮名
あきのかや
歴史的仮名
―
意味
盆を過ぎても暑さはなかなか去らなくて、夏の間使っていた蚊帳を、秋になってもまだ吊るしていること
子季語
蚊帳の名残 かやのなごり
蚊帳の果 かやのはて
蚊帳の別れ かやのわかれ
蚊帳を干す かやをほす
九月蚊帳 くがつがや
関連季語
―
 
寝具
行水名残
現代的仮名
ぎょうずいなごり
歴史的仮名
ぎやうずいなごり
意味
夏の暑い時期に涼を取ったり、汗ばんだ体をきれいにしたりする行水を、秋の訪れとともに行わなくなること
子季語
行水の果 ぎょうずいのはて
関連季語
―
簟名残
現代的仮名
たかむしろなごり
歴史的仮名
―
意味
秋が深まる頃に、簟*たかむしろ
/ 竹を細く割って編んだ敷き物
を片づけること
簟の別れ たかむしろのわかれ
子季語
―
関連季語
―
 
寝具
糸瓜の水
現代的仮名
へちまのみず
歴史的仮名
へちまのみづ
意味
ヘチマの水で体を清める風習
 
化粧水、咳止め薬、やけどの治療などに用いる、ヘチマの茎の切り口から採取する液体で、特に旧暦8月15日*中秋の名月の晩に採取したものが、最も効果があるという俗信がある
子季語
糸瓜引く へちまひく
関連季語
―

労働

芥子菜蒔く
現代的仮名
からしなまく
歴史的仮名
―
意味
9月頃に芥子菜の種子を蒔くこと
子季語
―
関連季語
―
 
農事
毛見
現代的仮名
けみ
歴史的仮名
―
意味
江戸時代に年貢の量を決めるために行われた稲の出来具合の調査
 
役人が村々を回り、その年の稲の生育状況を調べて年貢の割合を決定する
子季語
毛見の衆 けみのしゅう
毛見の日 けみのひ
毛見の賂い けみのまかない
毛見果 けみはて
検見 けみ、けんみ
坪刈 つぼがり
関連季語
―
 
農事
芍薬の根分
現代的仮名
しゃくやくのねわけ
歴史的仮名
―
意味
9月中旬から10月上旬にかけて、繁殖*はんしょくのため芍薬を株分けすること
子季語
―
関連季語
―
 
農事
障子洗ふ
現代的仮名
しょうじあらう
歴史的仮名
しょうじあらふ
意味
夏の間、納戸などに仕舞っていた障子を取り出し、障子紙を貼りかえるために、水をかけて古い障子紙を剝がすこと
子季語
障子入るる しょうじいるる
襖入るる ふすまいるる
関連季語
―
 
修築
障子貼る
現代的仮名
しょうじはる
歴史的仮名
しやうじはる
意味
夏の間、納戸などに仕舞っていた障子を取り出し洗い、新しい障子紙を貼ること
子季語
障子の張替 しょうじのはりかえ
関連季語
―
 
修築
薄売
現代的仮名
すすきうり
歴史的仮名
―
意味
8月十五夜に月に供えるためのススキや萩などを売ること
子季語
―
関連季語
―
 
商業
大根蒔く
現代的仮名
だいこんまく
歴史的仮名
―
意味
冬に収穫する秋蒔きの大根の種を蒔*まくこと
子季語
―
関連季語
―
 
農事
竹伐る
現代的仮名
たけきる
歴史的仮名
―
意味
竹を伐採すること
 
秋から冬にかけては竹が休む時期で、竹が水分を吸い込まなくなり水分量が減るため、繊維*せんいが強くなることから、竹細工などを作るのに適した状態になる
子季語
笹竹刈る ささだけかる
竹を伐る たけをきる
関連季語
―
 
林産業
稲架
現代的仮名
はさ
はざ
歴史的仮名
―
意味
刈り取った稲の束を乾燥させるための木組み
子季語
稲掛 いねかけ
稲木、稲城 いなぎ
掛稲 かけいね
田茂木 たもぎ
稲積 にお
はさ木 はさき
はつき
はで
稲棒 ぼつち
関連季語
―
 
農事
豊年
現代的仮名
ほうねん
歴史的仮名
―
意味
稲がよく実り、豊作になった年のこと
子季語
凶作 きょうさく
出来秋 できあき
豊の秋 とよのあき
不作 ふさく
豊作 ほうさく
関連季語
―
 
農事
牡丹の根分
現代的仮名
ぼたんのねわけ
歴史的仮名
―
意味
9月中旬から下旬頃に、牡丹の良い株を選んで、繁殖のために移し植えること
子季語
牡丹植う ぼたんうう
牡丹根分 ぼたんねわけ
牡丹の接木 ぼたんのつぎき
関連季語
―
 
農事
間引菜
現代的仮名
まびきな
歴史的仮名
―
意味
大根・カブ・白菜・小松菜などを蒔くと芽が密集するので、芽の通風・採光を良くするために定期的に間引いたもの
子季語
虚抜き菜 うろぬきな
小菜 こな
小菜汁 こなじる
摘み菜 つまみな
中抜き菜 なかぬきな
菜間引く なまびく
抜菜 ぬきな
関連季語
―
 
農事
葭戸蔵う
現代的仮名
よしどしまう
歴史的仮名
―
意味
秋が深まる頃に、夏の間使った葭戸を取り外して、襖*ふすまや障子*しょうじに変えること
子季語
簀戸蔵う すどしまう
関連季語
―
 
修築
夜蛤
現代的仮名
よはまぐり
歴史的仮名
―
意味
夜にハマグリを売り歩いたこと
 
特に9月の十五夜に、家々でハマグリの吸い物をつくり食べる風習があり、9月になると江戸の町々を毎晩、蛤売りが売り歩いていた
子季語
―
関連季語
―
 
漁猟

健康

後の二日灸
現代的仮名
のちのふつかきゅう
歴史的仮名
のちのふつかきう
意味
春の二日灸*旧暦2月2日 と同様に、この日にお灸をすると効果が倍になり、一年を無病息災*むびょうそくさいで過ごせるという俗信がある
子季語
秋の二日灸 あきのふつかきゅう
関連季語
―

習俗

秋の遠足
現代的仮名
あきのえんそく
歴史的仮名
あきのゑんそく
意味
秋晴れの日に、学校で運動や見学を目的として、教師の引率のもと、遠い所まで歩いて出かけること
 
学校行事としての遠足だけでなく、紅葉狩りやピクニックなど、秋の行楽全般を指す言葉としても使われる
子季語
秋遊 あきあそび
秋の野遊び あきののあそび)
秋のピクニック あきのぴくにっく
秋の山遊 あきのやまあそび
関連季語
遠足 えんそく
 
学校行事
草泊
現代的仮名
くさどまり
歴史的仮名
―
意味
草刈りをする際に仮小屋を建てて寝泊まりする風習
子季語
草山 くさやま
関連季語
―
後の出代
現代的仮名
のちのでがわり
歴史的仮名
のちのでがはり
意味
旧暦8月2日に、年季奉公人*ねんき ぼうこうにん
/ 一定期間、主人のもとで働くことを契約した奉公人のこと
が入れ替わること
子季語
秋入奉公 あきいりぼうこう
秋代り あきがわり
秋の出代 あきのでがわり
関連季語
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虫送
現代的仮名
むしおくり
歴史的仮名
―
意味
田畑の害虫や作物に悪さをする虫を追い払う行事
 
夏の終わりから秋にかけて、稲などの農作物に害をなすイナゴなどの害虫を追い払うこと
子季語
稲虫送 いなむしおくり
実盛祭 さねもりまつり
田虫送 たむしおくり
虫追い むしおい
虫供養 むしくよう
関連季語
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芸能

地芝居
現代的仮名
じしばい
歴史的仮名
ぢしばゐ
意味
収穫の終わったあとの祭りなどに、村人たちが演じる芝居
子季語
地歌舞伎 じかぶき
地狂言 じきょうげん
村歌舞伎 むらかぶき
村芝居 むらしばい
関連季語
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舞踊・歌舞

THANKS

最後まで読んでくれた方はもちろん、途中までお付き合いいただいた方にも心から感謝いたします。

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