動物
その季節に活動が活発になり姿を現す、昆虫や鳥、魚、動物など生き物を表わす季語。
哺乳類
あざらし
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食肉目アザラシ科の哺乳類の総称
海豹狩 あざらしがり
トッカリ
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昆虫
ありあなをいず
ありあなをいづ
暖かくなってきた春に、アリが地下から出て活動をはじめること
蟻穴を出る ありあなをでる
蟻出づ ありいづ、ありいず
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魚類
いかなご
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イカナゴ科の体長20cmほどの海水魚
玉筋魚 いかなご
鮊子舟 いかなごぶね
鮊子干す いかなごほす
叺子 かますご
かますじゃこ
小女子 こうなご
しわ鮊子 しわいかなご
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鳥類
かえるかり
かへるかり
秋にシベリアなどの寒地から日本渡ってきて冬を越した雁が、春にまた北方へ帰ること
雁帰る かりかえる
雁の別れ かりのわかれ
帰雁 きがん
去る雁 さるかり
行く雁 ゆくかり
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哺乳類
くまあなをいず
くまあなをいづ
雪解けのはじまるころ、冬眠していた親熊が穴を出てくること
穴熊猟 あなぐまりょう
熊穴を出る くまあなをでる
出熊猟 でぐまりょう
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魚類
こもちはぜ
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早春ごろの産卵期のハゼ
春の鯊 はるのはぜ
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昆虫
じむしあなをいず
ぢむしあなをいづ
地中で冬眠していた虫が、春になって穴から出てくること
地虫穴を出る じむしあなをでる
地虫出づ ぢむしいづ、じむしいず
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鳥類
つばめ
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スズメ目ツバメ科の夏鳥
春を告げる鳥
春になると、東南アジアやオーストラリアなどの南方から日本にやって来て、人家の軒下や橋の下などに巣をつくり雛を育てる
朝燕 あさつばめ
川燕 かわつばめ
里燕 さとつばめ
つばくら
つばくらめ
つばくろ
乙鳥 つばめ、おつどり
玄鳥 つばめ
燕来る つばめくる
濡燕 ぬれつばめ
初燕 はつつばめ
飛燕 ひえん
群燕 むれつばめ
諸燕 もろつばめ
夕燕 ゆうつばめ
燕帰る つばめかえる
燕の子 つばめのこ
夏燕 なつつばめ
爬虫類
とかげあなをいず
とかげあなをいづ
冬眠していたトカゲが穴を出てきて、活動をはじめること
蜥蜴穴を出る とかげあなをでる
蜥蜴出づ とかげいず
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哺乳類
あしか
うみうま
かいば
とど
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セイウチ科セイウチ属の動物
トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属の魚の総称
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鳥類
とりかえる
とりかへる
雁、鴨、白鳥、鶴など、日本で越冬した渡り鳥が、春に北方の繁殖地に帰ること
帰る鳥 かえるとり
小鳥帰る ことりかえる
小鳥引く ことりひく
鳥引く とりひく
引鳥 ひきどり
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鳥類
とりくもにいる
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春に北方に帰る渡り鳥が、雲間はるかに見えなくなること
鳥雲に とりくもに
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鳥類
はくちょうかえる
はくてうかへる
シベリアなどから日本にやって来た小白鳥、大白鳥が、春になって北方に帰って行くこと
残る白鳥 のこるはくちょう
白鳥引く はくちょうひく
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両生類
はつかわず
はつかはづ
春になってその年初めてみるカエル
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鳥類
はつつばめ
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春になってその年初めてみるツバメ
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鳥類
はらみどり
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腹のなかに卵を持っている鳥
子持雀 こもちすずめ
子持鳥 こもちどり
孕雀 はらみすずめ
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魚類
ひがんふぐ
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春の彼岸のころに産卵するフグ
名古屋河豚 なごやふぐ
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両生類
ひきあなをいず
ひきあなをいづ
冬眠していたヒキが穴を出て、活動を始めること
蟇出づ ひきいづ、ひきいず
蟇交る ひきさかる
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鳥類
ひきづる
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秋にシベリアなどの寒地から日本に渡ってきて冬を越した鶴が、春また北方へ帰ること
帰る鶴 かえるつる
去る鶴 さるつる
鶴帰る つるかえる
鶴引く つるひく
残る鶴 のこるつる
鶴 つる
鶴来る つるきたる
類
へびあなをいず
へびあなをいづ
冬眠していたヘビが、春になって地中からから出てきて活動を始めること
蛇穴を出る へびあなをでる
蛇出づ へびいづ、へびいず
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魚類
ゆきしろやまめ
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春の雪解けのころに釣れるヤマメ
雪代岩魚 ゆきしろいわな
雪代鱒 ゆきしろます
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魚類
わかあゆ
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春先に川を盛んに遡って来る小鮎
鮎の子 あゆのこ
鮎のぼる あゆのぼる
小鮎 こあゆ
稚鮎 ちあゆ
上り鮎 のぼりあゆ
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