生活(人事)
衣食住、仕事、健康など人の暮らしに関する季語。
習俗
あぶらしめ
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旧暦11月15日に、岩手県北上川以南で行なわれていた行事
油しめ餅 あぶらしめもち
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生活
うばら
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京都で歳末に、赤い前垂れを身に着け、手ぬぐいで顔を覆って物乞いをしていた女乞食(おんなこじき)
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漁猟
えりすあむ
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魞漁に使う竹簀(たけす)を編むこと
魞(えり)とは、川や沼などの魚の通路に竹簀を立てて魚を捕る装置
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習俗
おかみ
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大晦日の夜に、蓑を逆さに着て岡の上に登り、自分の家のほうを見て来年の吉凶を占った行事
逆蓑 さかみの
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農事
のじまい
をのじまひ
年末に山仕事を切り上げて、道具をしまい込んで正月を迎えること
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習俗
おびとき
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旧暦11月15日に、5歳になった男の子と7歳になった女の子が着物の付紐を取り、初めて帯をつけるための祝儀
帯直 おびなおし
紐落 ひもおとし
紐解 ひもとき
紐直し ひもなおし
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芸能
かおみせ
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江戸時代に、京・大阪・江戸の各劇場で、11月に盛大な歌舞伎興行を催したこと
足揃 あしそろえ
歌舞伎顔見世 かぶきかおみせ
歌舞伎正月 かぶきしょうがつ
芝居正月 しばいしょうがつ
面見世 つらみせ
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芸能
かきおさめ
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書家や作家、画家が年末に最後の筆をとること
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生活
かけごい
かけごひ
半年分の付けの代金を、暮に取り立てること
書出し かきだし
掛取 かけとり
借銭乞 しゃくせんこい
付け、附け つけ
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労働
かざりうり
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しめ飾りや門松など、正月の飾り物を歳末に売り歩くこと
しめ飾りや門松など、正月の飾り物を売る人
飾松売 かざりまつうり
飾藁売 かざりわらうり
小松売 こまつうり
歯朶売 しだうり
楪葉売 ゆずりはうり
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住
かどまつたつ
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新年を迎えるために門松を立てること
門松の営 かどまつのいとなみ
松飾る まつかざる
宵飾 よいかざり
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習俗
かみおき
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旧暦11月15日に、3歳になった子供が、それまで髪を剃っていたのをやめて、髪をのばし始める儀式
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農事
かんしょかり
きびかり
かんしよかり
沖縄県や奄美地方など、南西諸島で栽培されているサトウキビを収穫すること
甘藷刈 かんしょかり
甘藷の根掘る かんしょのねほる
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衣
きぬくばり
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年末に正月の晴れ衣装を目下の者に配り与えること
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労働
くるましまう
くるましまふ
豪雪地帯で、冬の間使用できない馬車や荷車を解体して、雪解けまで納屋や物置に格納すること
車棄つ くるますつ
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労働 農事
ことおさめ
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1年の農事、祭事を納める日
旧暦12月8日の「事納」に対して、旧暦の2月8日は一年の農事、祭事を始める日「事始」となる
納め八日 おさめようか
事始 ことはじめ
労働
ごようおさめ
ごようをさめ
12月28日にその年の仕事を終えること
官公庁、会社、学校などでは、12月28日まで仕事をし、翌年の1月3日までを休暇とする
御用終 ごようじまい
仕事納 しごとおさめ
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労働
こよみうり
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年末に翌年の暦を売ること
また、翌年の暦を売る人
暦配 こよみくばり
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農事
しだかり
―
正月飾りに用いるシダを刈り取ること
羊歯刈 しだかり
歯朶刈る しだかる
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労働
しまいそうば
しまひそうば
その年最後の株取引の相場立て
12月28日に、各証券取引所でその年の相場が終わる
大納会 だいのうかい
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住
しめかざる
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正月に厄除けのために、門や玄関などに注連を飾りつけること
一夜飾り いちやかざり
輪飾り わかざり
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労働
しめつくり
しめづくり
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新藁を用いて正月に飾る注連飾りを作ること
注連綯ふ しめなふ、しめなう
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生活
すすごもり
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新年を迎えるにため一年の煤を払うとき、その仕事の出来ない老人や子供、病人などが邪魔にならないように、または埃をさけるために別室に籠ること
煤逃 すすにげ
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労働
すすはらい
すすはらひ
家中の埃や塵を払うこと
煤竹 すすたけ
煤掃 すすはき
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生活
すすゆ
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年末の煤払いで汚れた体を洗うための風呂
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習俗
さいぼ
せいぼ
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年の暮れ
年末
歳末
お世話になった人などに年末に贈り物をすること
お歳暮 おせいぼ
歳暮祝ひ せいぼいわひ、せいぼいわい
歳暮売出 せいぼうりだし
歳暮返し せいぼがえし
歳暮の礼 せいぼのれい
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芸能
せきぞろ
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江戸時代の門付けの一種
年の暮れに家々をめぐり、米や金銭をもらい歩いた物ごい
姥等 うばら
せつきぞろ
胸叩 むねたたき
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食
せちりょうもの
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正月を迎えるために用意する品々
節米 せちりょう
節料 せちりょう
節料米 せちりょうまい
節料 せつりょう
年取米 としとりまい
年取物 としとりもの
年の米 としのこめ
年の炭 としのすみ
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住
たたみがえ
たたみがへ
正月を迎える「年用意」のひとつとして、畳を替えること
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食
つぐみをくう
つぐみをくふ
大晦日に鶇を焼いて食べ、縁起を祝う風習
橿鳥を食ふ かしどりをくふ、かしどりをくう
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習
としとり
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新年を迎えるために除夜を過ごすこと
年取る としとる
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習俗
としのひ
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大晦日に火を焚いて、古い注連飾りや神棚にお祀りしたお札などを焼く火
年越どんど としこしどんど
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住
としのやど
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年越しをする夜にいる家
年行く夜に篭る家
年の家 としのいえ
年宿 としやど
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生活
としのゆ
―
大晦日の夜に、入浴する湯のこと
年の垢 としのあか
年湯 としゆ
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習俗
としまもる
としもる
大晦日の夜眠らずに夜明かしをして、年が明けるのを待つこと
守歳 しゅさい
年送る としおくる
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労働
としようい
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新しい年を迎えるために用意するすべてのこと
年取物 としとりもの
年の物 としのもの
年設け としもうけ
春着縫う はるぎぬう
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習俗
としわすれ
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年末に一年の労苦をねぎらうために開く酒宴
除夜の宴 じょやのえん
別歳 べつさい
忘年会 ぼうねんかい
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生活雑貨
にっきか
にっきかふ
年末に新しい年の日記を買うこと
日記出づ にっきいづ、にっきいず
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習俗
ねんがじょう
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新年を祝う言葉と感謝の気持ちを込めて、お世話になっている人や親しい人に送る挨拶状
賀状 がじょう
賀状配達 がじょうはいたつ
賀表 がひょう
賀状書く がじょうかく
年賀 ねんが
年賀電報 ねんがでんぽう
年賀はがき ねんがはがき
年賀郵便 ねんがゆうびん
年始状 ねんしじょう
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習俗
ねんぐおさめ
ねんぐをさめ
農民が収穫した米を年貢として領主に納めること
蔵着 くらつき
小作納 こさくおさめ
年貢 ねんぐ
年貢米 ねんぐまい
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労働
はかかこう
はかかこふ
雪や冬の風から墓を守るため、藁や菰で墓を囲うこと
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労働
はきおさめ
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大晦日にその年の最後の掃除をすること
年の塵 としのちり
年の埃 としのほこり
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食
はしらもち
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最後に搗いた餅を、袋の形にして家の大黒柱に打ち付けておき、正月15日の左義長(さぎちょう)の火にあぶって食べる長崎の風習
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労働
はるじこみ
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新春の売り出しのために、商品を仕入れに出向くこと
春仕入 はるしいれ
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習俗
ふだおさめ
ふだをさめ
その年に受けたお札を、歳末に神社などに納めること
納札 おさめふだ
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習俗
ふるごよみ
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年の暮れが近づき、残り少なくなった暦
旧年の暦
暦果つ こよみはつ
暦の果 こよみのはて
暦の終 こよみのおわり
暦の末 こよみのすえ
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生活雑貨
ふるにっき
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今年一年間書き続けた日記が、年末となって残り少なくなったもの
日記果つ にっきはつ
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生活
ねんまつしょうよ
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12月に支給される賞与
給料以外に企業や団体から支給されるお金のこと
越冬資金 えっとうしきん
越年資金 えつねんしきん
年末手当 ねんまつてあて
ボーナス
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労働
まつむかえ
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正月の松飾りに使う松を山から切ってくること
一夜松 いちやまつ
門松おろし かどまつおろし
下り松 くだりまつ
正月迎え しょうがつむかえ
上り松 のぼりまつ
二十日松 はつかまつ
日の出松 ひのでまつ
松ばやし
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食
みそかそば
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大晦日の夜に、蕎麦のように細く長くという、長寿につながる縁起のよいものとして蕎麦食べる風習
運気蕎麦 うんきそば
つごもり蕎麦 つごもりそば
年越蕎麦 としこしそば
三十日蕎麦 みそかそば
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食
もち
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もち米を蒸し、臼で搗いて作った食べ物
霰餅 あられもち
黴餅 かびもち
きな粉餅 きなこもち
切餅 きりもち
熨斗餅 のしもち
蒸餅 ふかしもち
餅切る もちきる
餅焼く もちやく
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食
もちくばり
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年末に搗いた餅を近所や親戚などへ配ること
配り餅 くばりもち
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食
もちごめあらう
もちごめあらふ
餅搗きのための糯(もち)を洗うこと
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食
もちつき
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年末に正月用の餅を搗くこと
賃餅 ちんもち
苦餅 にがもち
餅搗歌、餅搗唄 もちつきうた
餅搗機 もちつきき
餅の音 もちのおと
餅筵 もちむしろ
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生活
もちのふだ
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江戸時代の物乞いの風習
乞食(こじき)などに年末に祝いの餅を施し、その印として家の門柱に張った札
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労働
やぶま
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雪の重みで折れるのを防ぐために、樹木や竹などを縄や莚などで幹や枝をぐるぐる巻きつけること
菰巻 こもまき
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労働
ゆきつり
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雪の重みで庭木や果樹の枝が折れないように縄や針金で枝を吊ること
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習俗
ゆずゆ
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冬至の日に、柚子の実を浮かべて湯を沸かしたお風呂に入る風習
冬至風呂 とうじぶろ
冬至湯 とうじゆ
柚風呂 ゆぶろ
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習俗
よつぎほた
よつぎほだ
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年越しの夜、囲炉裏の火を絶やさないための大きな薪
大年火 おおとしび
せちくんぜ
節榾 せちほた
万年火 まんねんび
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