時候
季節やその月の異称を表わす季語。
季節感
あきおしむ
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去り行く秋を惜しむこと
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季節感
あきさび
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物寂しい秋の風情
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暦
あきどよう
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立冬までの約18日間
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土用 どよう
夏土用 なつどよう
春土用 はるどよう
冬土用 ふゆどよう
季節感
あきのくれ
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秋の終わりが近いころ
暮の秋 くれのあき
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季節感
あきふかし
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秋の深まるころ
秋も半ばを過ぎて、もの淋しさの漂うころ
秋寂び あきさび
秋さぶ あきさぶ
秋闌 あきたけなわ
秋闌く あきたくる
秋闌ける あきたける
秋深む あきふかむ
秋更く あきふく
秋更くる あきふくる
深秋 しんしゅう
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季節感
あささむ
あさざむ
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秋の朝方だけ、ひやりと寒さを感じること
朝寒し あささむし
朝寒み あささむみ―
秋寒 あきさむ
うそ寒 うそさむ
そぞろ寒 そぞろさむ
露寒 つゆさむ
肌寒 はださむ
やや寒 ややさむ
夜寒 よさむ
季節感
うそさむ
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秋半ばから晩秋にかけて、うっすらと身に覚える寒さのこと
うすら寒 うすらさむ
薄寒 うそさむ
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暦
かんろ
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二十四節気*にじゅうしせっきのひとつ
新暦 10月8日ごろ
晩秋から初冬のころに降りる冷たい露
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季節感
くれのあき
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秋も終わり近いころ
秋暮る あきくれる
秋暮るる あきくれるる
秋暮れて あきくれて
暮秋 ぼしゅう
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暦月
じゅうがつ
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一年の10番目の月
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季節感
すさまじ
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秋の深まるころの、身に迫る冷やかさ
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暦
すずめはまぐりとなる
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七十二候*しちじゅうにこうのひとつ
雀大水に入って蛤となる すずめおおみずにいってはまぐりとなる
雀大海中に入り蛤となる すずめかいちゅうにいりまぐりとなる
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暦
そうこう
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二十四節気*にじゅうしせっきのひとつ
10月23日頃の霜が初めて降る季節
霜降の節 そうこうのせつ
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季節感
そぞろさむ
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何となく身の内に覚える寒さ
すずろ寒 すずろさむ
そぞろに寒し そぞろにさむし
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季節感
つゆさむ
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晩秋から初冬にかけて、露が霜に変わるころの寒さ
露寒 つゆざむ
露寒し つゆさむし
露冴ゆ つゆさゆ
露冴ゆる つゆさゆる
露 つゆ
暦月
ながつき
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旧暦 9月の異称
新暦 10月ごろにあたる
稲刈月 いねかりづき
色どる月 いろどるつき
小田刈月 おだかりづき
菊月 きくづき
菊咲月 きくざきづき
菊の秋 きくのあき
玄月 げんげつ
紅樹 こうじゅ
梢の月 こずえのつき
寝覚月 ねざめづき
紅葉月 もみはづき
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季節感
はださむ
―
秋半ばから晩秋にかけて、空気の冷たさが肌に直接感じる寒さ
はた寒 はたさむ
肌寒し はださむし
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暦
ばんしゅう
ばんしう
秋の終わりごろ
晩秋 おそあき
末の秋 すえのあき
末秋 まっしゅう
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季節感
ひこいし
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秋の彼岸を過ぎた頃から、朝晩にうっすらと寒さを覚えるようになると、火が恋しくなってくること
囲炉裏恋し いろりこいし
炬燵恋し こたつこいし
炭火恋し すみびこいし
火鉢恋し ひばちこいし
炉火恋し ろびこいし
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季節感
ふゆちかし
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秋も終わりに近づき、厳しい冬がすぐそこまで来ていること
冬隣 ふゆどなり
冬隣る ふゆとなる
冬を隣る ふゆをとなる
冬を待つ ふゆをまつ
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季節感
ややさむ
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秋になって少し寒さを感じること
秋寒 あきさむ
ようやく寒し ようやくさむし
ようよう寒し ようようさむし
秋寒 あきさむ
朝寒 あささむ
うそ寒 うそさむ
そぞろ寒 そぞろさむ
露寒 つゆさむ
肌寒 はださむ
漸寒 ややさむ
夜寒 よさむ
季節感
ゆくあき
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過ぎ去って行こうとしている秋
秋過ぐ あきすぐ
秋ぞ隔る あきぞへだたる
秋に後るる あきにおくるる
秋の終 あきのおわり
秋の限 あきのかぎり
秋の名残 あきのなごり
秋の果 あきのはて
秋の湊 あきのみなと
秋行く あきゆく
秋の行方 あきゆくえ
秋の別 あきのわかれ
帰る秋 かえるあき
残る秋 のこるあき
行秋 ゆくあき
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季節感
よさむ
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夜更けになると感じられる寒さ
夜寒さ よさむさ
夜を寒み よをさむみ
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